「ファッ キン軟弱(チキン)野郎ども!これでもくらえ!」


(帝国軍電子計算機研究所に開発状況を視察に)


我が軍の獣戦車の射撃統制装置には、生態部品である「ナガシマ式カンピューター」が使われていたなれど、あまりの当たり
外れの大きさに、戦車兵に嫌われスイッチを切られているありさま。よって、今度は機械式や電子式のコンピュータを搭載する
ことにするなり!・・・ええと、この機械式(アナログ)コンピュータ、中身は・・・ああ!パソコンの中の小人さんたち(注1)が
一斉に算盤を弾いているなり!ものすごく正確なデータが出る・・・けど、被弾のショックで算盤の玉がズレで計算不能に?
なめとんのか!
なんか、第二次大戦後に作られた初期のアナログコンピュータに匹敵する使えなさなりよ!もういいから、電子の妖精さんが
入ったコンピュータ導入するなり。え?それは部品の価格が高くて調達が困難?機械の中の小人さんたちを鍛えて、本来の
実力以上の演算能力を引き出す?おお!これぞクロックアップ!でも過激に頭脳を使い急激に体温が上昇するので、
冷房を強化しなくては・・・って、なんかあっちの世界(注2)のパソコンみたいな。てなわけで今回は「PCコマンドボブ&キース」

サバゲー友達の30男二人組み・・・"ボブ"山田栄作(職業:ウェブデザイナー)と"キー ス"近藤和夫(職業:酒屋店主)、 ヤツラこそ
PCコマンド・ボブ&キース!限られた予算という過酷な状況で、いかに自作パソコンのCPUを高速でブン回すか、ありあわせの
余りパーツと買い足した安価なパーツでパソコンを一個増やせるか、究極の静音化を失言できるか、高級アルミケースをいかにして
騙し取るか(笑)・・・ヤツらにとってPC自作は戦い!「安全な改造なんて俺たちには似合わないぜ!」結果、大切なマシンを
オシャカにしても、しょうこりもなく次の戦いめざしてジープ(注3)で秋葉に突貫なり!
ムダに熱く、ムダに濃いコンバットPC劇画!

馬鹿パソコン自作漫画!最初は1999年に雑誌に掲載されたモノクロ漫画だった(注4)なれど、ソフトバンクのウェブサイトにフルカラーで連載
されるようになり、後に単行本化されたなり。連載終了が2002年なので、パソコンの性能や価格は現在では全く参考にならぬ・・・例えば
ウェブ連載が始まった当時はCPUのクロックが1GHzをやっと越えるころだし、600MHzのAthronか¥18900なのを「お買い得」と言ってた り、
原作者が30GBハードディスクを1万3千円で買ってたり。(注5)4年後だと4倍のクロック数と6倍以上の容量のものが買えるなりね。

雑誌版の第一話からして、パソコンを始めようというキースに対しその道での先輩であるボブが自作を勧め、しかし居合わせた友人たちは
メーカー物やショップ物など安全で楽な方を勧め・・・ボブの怒りが炸裂!「ファッキン軟弱(チキ ン)野郎ども!これでもくらえ!」
(手榴弾投擲orRPG-7発射)部屋ごと吹き飛ばされる友人たち・・・炎上する部屋を後に秋葉原に向かう二人・・・といった感じで、
この漫画における「ツッコミ」は、実弾射撃をもって行われる!
しかし部屋ごと吹き飛ぶ大損害を出しながら、パーツ費用に悩んでる場合じゃねえだろって思うの(笑)。まあ、肉体に被弾して孔があいて
痛がったりするので、ギャグ漫画でありがちな記号的なもののはずなれど、なにしろ絵柄がシリアスな劇画なので、どこまでがリアルで
どこまでがギャグなんだかわかりかねる(笑)。そういや大滝よしえもんは、以前作画の城久人先生にお会いしたとき、コンバットコミックで
連載していた「〇〇式戦争漫画」シリーズについて「大好き」と言っていただけたとのことなれど、これとか大野安之先生に絵を描いて
いただいた「深く静かに沈没せよ」他の作品の「射撃ツッコミ」が基本ゆえ意外と演出に影響を与えているなりや?(注6)

ところで、ネット連載漫画はずいぶん昔にページが無くなった・・・と思いきや、サイトのリニューアル後もリンクは切れてはいるものの
gifjpgファイルや一部 のページはまだサーバーに残っている!
ので、探すのがちょっと面倒なれど今でもネットで読むことは可能なり!未読の人や保存し損ねた人は探すなり!
単行本や画像にはない、脇に書かれた原作者の面白コラムが読めるのが貴重なりよ!

総統ちゃん命令第130208号!
えっ とね〜、ネット連載以前のMISSION-00(モノクロ)〜MISSION01/02はサルベージできなたれど、なぜだか
mission02-6.gif  の画像ファイルがみてのとおりドットが荒くなってておかしいなり。また、ウェブ上にも単行本にも
含まれていない、雑誌掲載版で「少佐」が店をたたんでインターネットショップを始める話の画像って誰かもってない?
あったら総統ちゃんに送るべし!(未だかつて無いほど個人的な命令)べしったらべし!!べ し!


(注1)・・・漫画「あっくまーず」にも登場する、あらゆる機械の中で働くレプラコーン族の皆さん。

(注2)・・・つまり、我々のいる世界。

(注3)・・・正しくはフォードM151マット。(商標の関係でジープとは呼ばない)ベトナム戦争から登 場。

(注4)・・・別冊DOS/V magazineCUSTOM。最小だけモノクロであとはカラー。ウェブ連載はVWalker。

(注5)・・・
「昨日の1万円は 今日の8000円,今日の8000円は明日の5000円。これがPC自作道の掟だぞ」 劇中の台詞より

(注6)・・・もっとも原作つきなので、そうとは断言できぬなれど。


サーバーに残ってる第一話画像は http://www.sbpnet.jp/vwalker/img/operation1_01.gif
から http://www.sbpnet.jp/vwalker/img/operation1_19.gif
ページは http://www.sbpnet.jp/vwalker/news/product/art.asp?newsid=3685
 からhttp://www.sbpnet.jp/vwalker/news/product/art.asp?newsid=3704

なぜかoperation1_01.gifからoperation2_16.gifまでがGIF画像で、以後はJPG画像。
またoperation4_02.jpgまではファイル名が話数_ページ数だが、以後はoperation4_2_1.jpg
のように、話数_連載時の更新したブロックの順_そのページ数、というファイル名になっている。
単純に連番のファイル名にしていてくれたら、ダウンローダーで一気にぶっこ抜きできたのに!


「PCコマンド ボブ&キース」






「インメルマンターン!」


わが国はワータイガーの国だけに陸軍中心。しかしいまどき、航空支援無しで総力戦での勝利というのはありえず、
よって陸軍航空隊を編成し、ノウハウ不足は空に慣れたバードマンやガーゴイル、ハーピーなどが中心の傭兵部隊に
任せている現状なり。獣戦車みたいに生体部品を使った羽の生えた羽ばたき飛行機を作ろうとしたたなれど、
どこにでも着地できるのは便利とはいえ、バッサバッサ羽ばたくと機関銃の狙いが定まらず、滑空中にしか攻撃
できないのは大問題、なわけで「魔法のほうきエンジン搭載戦闘機」(注1)を採用、「魔法のじゅうたん爆撃機」(シャレ?)
も近日導入予定なりよ!しかしこれ、どうやって重力制御しているなりや?機械の中の小人さんもいないみたいだし。
アレなりや?「クラウディア機関」ってヤツ?え、そりゃ最近のあのアニメの世界だけ?てなわけで「LAST EXILE」

空と雲の海の世界・プレステール。ここは「グランドストリーム」と呼ばれる 嵐の地帯を境に、アナトレーとデュシスという
国家に分かれていたなれど、デュシスの空中艦隊がストリームを越えて領土を 侵犯してきたことから戦争になっていた
なり。その2つの国家の中間点の天空に住まう、オーバーテクノロジーをもつ 勢力・「ギルド」。戦闘の作法や判定、
空中戦艦の機関の提供を行う彼らこそこの世界の裏の支配者なり。
(注・ネタバレいっぱい)
そんな世界で小型飛行艇"ヴァンシップ"(注3)で配達の仕事をやっている 少 年クラウスと、幼馴染の相棒の少女・
ラヴィは、謎の異形の戦闘艇(注4)に追われているヴァンシップ乗りから「荷物」である幼い 少女・アルヴィ スを届ける
仕事を受け継ぐなり。危険度の高い仕事ゆえ反対するラヴィを押し切ったクラ ウスは、やはり追撃を受けながらも、
受け取り相手の独立部隊である戦艦・シルヴァーナに接触。しかし、アルヴィスに対する扱いに反発したクラウスは
シルヴァーナに強引に乗り込み、手荒い歓迎をうけながらも艦のギルドとの戦 いの中、シルヴァーナの一ヴァンシップ
乗りとして、ラヴィは一メカニックとして受け入れられるなり。そんなクラウ スの飛行技術に興味を持ったのが、ギルドの
最高権力者の実弟であるディーオ(注5)、つきまとったあげくのはては捕虜 という形で乗 り込み、シルヴァーナの
一員に。一方、
本国の急激な寒冷化で生きるためアナトレーに 殖民せざるを得ないデュシス は、戦闘ルール違反をギルド
に黙認される
形で侵略を拡大、クラウスたちの故郷の街も陥 落。そして、アナトレー皇帝の 交代とデュシスとの和平、
世界を悪化させている支配者・ギルド
への反抗開始、そのため に必要といわれるグランドストリームに潜む謎の存 在・
エグザイル
とアルヴィスの関係は?・・・クラウスたちは大き な戦いの流れに飲み込まれていくなり。

作風を一言で言うならば「オシャレなラピュタ」?(笑)。当初、クラ ウスとラヴィの運び屋家業の話かと思いきや、
シルヴァーナを中心に地上人たちが団結して天上人・ギルドの支配者打倒を目指す戦争物になっていくなり。
このため、当初「運び屋」として、またはヴァンシップのレーサーとして腕をみがき、二人の父たちが果たせなかった
グランドストリーム越えを目指す・・・という感じだったのが、戦争という大きな流れの中で目の前の用件の処理する
のに手一杯になってきて、主人公なのに(作中後半にクラウス自身が語るように)大勢に影響の無い「傍観者」の
立ち位置になってしまうなり。まあ、クラウスもラヴィも「操縦の腕がいい」「整備の腕がいい」レベルのキャラで、世界を
動かすような才能も地位もないのでいたしかたねえなり。しかし、それゆえに変な禅問答みたいな台詞や、製作者側の
露骨なメッセージみたいな台詞を吐くことはなく、この世界の一員としての役を貫いているのは好感が持てるなりな。

究極の敵であるデルフィーネ(注6)、彼女を世界一ぶっ殺したい男こ とシルヴァーナ艦長・アレックス、そんな
アレックスに惚れてる副長のソフィア、戦争の中、命がけで立身を目指 す一兵卒(兼メカニック)モラン(注7)、
世界観そのものに新鮮味はないなれど、作劇がしっかりしており、個性のある「立った」キャ ラクターたちが
それぞれ目的に向かって走る大河ドラマ風味。ちゃんと「ドラマ」してるのが良いなりね、最近のアニメとしては。

しかし、最後までわからないのがアルヴィスのもつ、エグザイルの防衛システムを止め、本来の姿と役目に戻す
能力の謎。そもそもアルがどこから連れてこられたのか、なぜそんな力があるのか不明のままなり。管理された
閉鎖的なこの世界の正体と、エグザイルの本来の役目、その後の登場人物たち・・・と最終回のラストで、
ほとんど台詞・ナレーションの解説が無いまま絵で語られるなれど、バタバタしていて一回TVで観ただけでは
大変わかりづらいなりな〜。あとディーオの行方。ネットでも論議されてたなれど、総員退艦の後、機関長の
レシウスしか残ってない状況で、クラウディアユニットから復唱でディーオ(の声優)の声がするなれど、その前の
回からユニット中枢が無線的な使われ方をしたこともあり、ディーオ何処かで存命なりや?・・・とハッキリせず。
ラストの決戦までの盛り上がりが、最終回のドタバタでちと殺がれてしまった感があるのは惜しいなり。

総統ちゃん命令第130235号!
こ の作品は特に何かヒネったりせず、普通〜にまじめに骨太に、ビジュアル・サウンド・スクリプトを作り上げ
組み合わせ、成功しているのが(近頃のアニメにしては)えらいなり・・・ってゆ〜か、あたりまえのことなれど。
これからもこういった「カッチリした」作りのオリジナルアニメは絶やさず製作べし!(これまたあたりまえなれど)
べ しったらべし!!べし!


(注1)・・・近隣のメイジワールド国の魔法使いさんたちが、内職で生産し ているエンジンを買い取っているなり。

(注2)・・・
19世紀末から20世紀初頭の文明の雰囲気。しかし重力制御できる クラウディア機関という オーバー
テクノロジーもあるなり。一方、火気はギルドの制約のためか発射に蒸気圧を使ってたりとアンバランス。

(注3)・・・この世界の飛行戦艦の動力ユニットはギルドによって貸与されておるなれど、小型であるヴァンシップのそれは
自前で保有・運用でき、自由の象徴でもあるなり。車検が無いようなもの?

(注4)・・・ギルドが使う
十字手裏剣み たいな形の通称「星型」。 やはりクラウディア機関で飛行するようなれど、重力制御どころか
慣性制御までやってそうなUFOみたいな高機動マシン。機銃弾をはじき返し、しかも地上では4足歩行状態で歩くことすら可能。

(注5)・・・なんかホモっぽい美少年。思考がかなりピュアなれど、飛行技術とチェスの腕は確か。クラウスを「インメルマン」
というあだ名で勝手に呼ぶなれど、これは空戦機動である「インメルマンターン」の見事さに感 銘してのもの。

(注6)・・・ディーオの姉ちゃんで、ギルドの独裁者、この世界の女神的存在。なんでこんなのが支持されてるんだか
わからねえなれど。しかし服のシルエットは「スマートなギエロン星獣」って感じなりな(笑)。

(注7)・・・この世界で最も注目される「その他大勢の中の一人」。ようやく彼女もできて、
なんとか幸せになってくれ、と思うファンの気持ちに対し・・・そしてラストに・・・。

そういやギルド側には「姉弟」はともかく「親子」関係の者って登場しなかったなりな。ルシオラの最期とか見て思うなれど、
(超技術の伝承者たる)ギルドの人間ってクローンとか人工的に作られているんでは?とか妄想してしまうなり。


「LAST EXILE -ラストエグザイル-」






「愛する者よ、死に候へ」


オッス!オラ総統ちゃん!オラなんかワクワクしてきたぞ!・・・まち がいまちがい、あんまりにも久しぶりなんでキャラクター
おおまちがい。それでは改めて、ハイルフューラヒェン!総統ちゃんな り!我がワータイガー帝国とワーウルフ国との戦争は
ダラダラと継続中なれど、総統ちゃんの目の金色いうちは決して負けないなりよ!くら え必殺ゲッターグルグル洗脳眼力〜ッ!
(グルグル目玉を見た者に強力なカリスマ性を感じさせ、忠誠心をもたせる超能力)・・・ムム?のらごんズには通用しねえなりな
・・・つうか、こいつらガメラ以上に子供好きなので、効かなくても総統ちゃんに付き合ってくれるなれど。総統ちゃんの瞳術
破るとは、さては君たち「破幻の瞳」を持つや否や?え?それ何っ て?・・・うむ、てなわけで今回は漫画・アニメが人気の
「バジリスク〜甲賀忍法帖 〜」!

時は二代将軍・秀忠の時代、未だ豊臣氏が滅亡していなかった頃・・・伊賀・ 甲賀の忍びは共にお庭番として江戸城に
勤めているころなれど、ここに長きに渡り争い続ける二つの一族があったな り。即ち伊 賀鍔隠れ、及び甲賀卍谷
過去の因縁が解けずに憎みあう彼らは、共に徳川の配下となった現在では表 立って戦ができぬよう、服部半蔵との
約定により冷戦状態にあったなり。しかし、三代将軍として、秀忠の二人の息 子のどちらかを選ぶかで幕府内部に
派閥抗争が勃発。これを穏便に収めるべく、大御所・家康は天海坊の発案による、甲賀・伊賀のデスマッチによりその
勝敗をもってどちらを選ぶか決定する、忍者による代理戦争を命ずるなり。一 見理不尽なこの決定、なれどかつての
怨恨と、何より戦う相手なく鍛え上げていた忍術を試したくてならぬ、バトル 野郎ばっかしの忍どもは待ってましたと快諾!
それぞれが代表十名を選び、片方が全滅するまで殺しあう忍者戦が始まるな り。しかし、伊賀甲賀の次代の頭領になる
予定の二人・甲賀源之助伊賀の朧は、祝言を目前に控えた仲であった!長年憎しみ争い、またそれぞれの土 地に
閉じこもることで血が濃くなりすぎて畸形の増えた、未来無き二つの部族を明 るい世界に導こうとの源之助の夢・・・なれど
先にこの戦いの開始を知った伊賀の攻撃開始で先に何人もの配下を失い、もは や引き返しは不可能。同様に朧も、
愛しい源之助と争うことなどとてもできずに戦闘を放棄するなれど、ナンバー 2である薬 師寺天膳を中心に戦闘は激化し、
人の常を超えた技の応酬の末、双方一人、また一人と散っていく・・・この忍 者版「ロミオとジュリエット」の結末や如何に?

以前紹介した山田風太郎の忍法帖シリー ズの第一弾にして、日本漫画・特撮・アニメのいわゆる「バトル物」ジャンルの
草分けと言える小説を原作に描かれた漫画(注1)と、それを TVシリーズ化したアニメ。この後の忍法帖シリーズや、
それを少年漫画にアレンジ(注2)した「伊賀の影丸」や、超 能力バトル物のフォーマットはここに始まると言って過言では
ない、歴史的名作なり!(注3)それ以前の「忍術」の多くが 体術やトリック、幻であったのに対し、山風作品の「忍法」は
もはや超能力!常人が鍛えて体得できるレベルではなく、ミュータントというべき超人技なり。主人公の源之助や朧などは、
他の忍法を圧倒できる力(注4)を 持ちながらも戦いに躊躇したり力を封じたりして脇にひっこんでしまい出番が多くなく、
特に原作では悲恋ものというよりは元祖超人バトルものとしてのカラーが強くあるなり。原作小説ではわりとあっさりと
描かれたこの甲賀・伊賀の忍たち、漫画版ではオリジナルの過去のエピソードを加えられキャラクターが掘り下げられ
魅力が増し、アニメでは(やろうと思えば1クールで収められるところ2クール放映であるし)それにより細かい描写を
追加、戦においてあれほど非情なる戦士である彼らの、日常でのいいおっさん・爺様・兄さま・姐さんぶりがかえって
悲劇性を強めているなりなあ。(注5)特 に描かれかたが変わったのが、ボス敵キャラである伊賀の薬師寺天膳
こやつは有名な不死身キャラなれど・・・その理由が原作 小説ではきわめて強力な新陳代謝・肉体再生能力、
漫画「バジリスク」では体内に巣くう畸形
嚢腫(ブラックジャックのピノコみたいな、双子のなり そこない)による治癒、
そして、アニメ版では漫画版に似ているようで、実は・・・(注6)。 天膳の暗躍ぶりが原作と異なることでファンに不評な
部分があったなれど、真実が描かれるに至って、むしろああ成る程、と納得&感心だったなり。奴も悲しみを知る
男であったと(←ラオウか)・・・でもファンには迂闊な死にっぷりから「うっかり天 膳」として愛されていたなれど(笑)

総統ちゃん命令第130285号!
こ の作品は、(意外なことなれど)かつて作られた多くの実写版山風忍法帖作品の中で、もっとも原作に近いものなり!
正直ショボい特撮だったり、エロエロが売りだったり、原作と大きく違ったり(注 7)、山風ファンを失望させ続けた映像
作品としては初めてといっていい快作!この調子で忍法帖シリーズの映像化を望むものなり!・・・でもエロエロは
どうするなりや?お金かけてもすっげ〜馬鹿みたいな映像になりそうな・・・いや、い や!そ れもまた良し!
面白 い気もするのであえ てやるべ しったらべし!!べし!




(注1)・・・実はせがわまさきの「バジリスク」以前・・・というか、実に 40年も昔に漫画として描かれていたなり!
作画が白土三平のチーフアシの人なので、ほとんど「サスケ」「カムイ外伝」 な絵柄なりな。

(注2)・・・っつうか、ほとんどパクリなところも多いなり。薬 師寺天膳に相当するライバル・天野邪鬼とか、多くの特殊能力が。

(注3)・・・なれど、若いものや外国のアニヲタの中には「バジリスク」を 他の忍者物の焼き直しと思ってたお馬鹿ちゃんも
多いなり。原作の「甲賀忍法帖」が40年以上昔の作品であることを知らない が故の的外れっぷり、猛省せよ!

(注4)・・・「瞳術」「破幻の瞳」=モンスターの名である「バジリスク」 のタイトルどおりの「瞳」の技。具体的には本編参照。

(注5)・・・もっとも、CDドラマではお笑い要素が強まってるなれど。天 膳など、毎回ギャグで死ぬし(笑)。

(注6)・・・原作と違い、過去より甲賀伊賀の争いを止めさせぬよう暗躍い ていた天膳。その理由が、断末魔の走馬灯により
明らかに!・・・バラすと大元は母の悲劇なれど、これが能力となったのも山風世界では忍法の一種であるなりな、きっと。

(注7)・・・「甲賀忍法帖」の実写映画版である「SHINOBI」の、原作や「バジリスク」ファンからの評判の悪いこと!

まあ、「魔界転生」は原作とは大きく異なるなり原作者も嫌ってたみたいなれ ど、総統ちゃんはけっこう好き。
これが無ければ「サムライスピリッツ」はああはならねえし(笑)。怪しげな 天草四郎のイメージの元祖なり。


「バジリスク〜甲賀忍法帖〜」



アニメ版公式サイト

漫画版作者サイト










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