「攻撃効果は120%上昇」
(今週も新武道の研究中)
前回、東方不敗先生の拳法を参考に「新・ワータイガー武術」を完成しようと決 定、やってみたなれど、なにげに
空を駆けるような物理法則を無視した技を再現しようとしてけが人続出、残念ながら中止とあいなったなり。
また、相手が機関銃を撃ちまくる前で徒手空拳というのも、いくら銀の弾丸が不足してる現在であっても
いかがなものか?との意見もあり、新たに
「飛び道具と拳法の融合」
っ てのはありや?と調査の結果・・・
「銃形(ガン=カタ)」が見つかったなり!
てなわけで
「リベリオン」
!
第三次大戦が終わり、しかしまたこのような戦いがあれば絶滅は必然と考えた 人類は、戦いの原因たる「感情」の
薬品による抑制を決定。指導者"ファーザー"(教皇)の教えの映像が常に流 れる未来都市で、画一化された人類は
争うことなく生存し続ける・・・はずだったなり。しかし、死んだような世界 に反発・薬品注射を拒む者は後を絶たず、
抵抗運動グループとなり、感情を刺激する違法な物(芸術・美術品、書籍、映 像、ゲームソフト等創作物)を保護。
これに対し政府は警察による弾圧と、特殊部隊"グラマトン・クラリック" (グラマトンの聖職者)の圧倒的戦闘力で
殲滅、あらゆる「感情」の発生源を絶ち、平和を維持するなり。主人公の
ジョン・プレストン
は最強のクラリック。
かつて妻が感情規正法違反で処刑されながらも、当人は極めて有能に抵抗運動 者たちを屠っていくなり。しかし、
相棒である
パートリッジ
がいつの間に か投薬を止め、違法な書籍を隠し持つこ とを知り、動揺しつつもこれを射殺。
また、その後逮捕した違反者の女性との接触を機に、次第に感情に目覚めはじ めるなり。そして、禁止された愛玩
動物・子犬を隠してしまい、発見した警察一個分隊をまるごと殲滅!(笑)そ んなこんなで体制を裏切ることになった
彼は、抵抗運動との協同作戦で"ファーザー"に直接謁見できる機会を作り暗 殺を決意、しかし、大きな罠が・・・!
「マトリックス」の大ヒットのあとを狙ったようなデストピア型SF.ストーリーは極めて古典的で真面目で地味。
しかし・・・
「ガン=カタ」を発明したことがこの映画をマニアの心に刻みつけた 〜ッ!
「リベリオン」なる変な
邦題
(注1)
は忘れられても、「ガン・カタ」は永遠なりッ! では「ガン=カタ」とは何か?見た目は「拳銃を持った
カンフー」。拳を繰り出す代わりに、拳の延長たる銃から弾丸を叩き込む!また、銃撃戦の場合、普通は敵の
射撃からなるべく身をさらさず撃ちあうところ、わざわざ敵のまっただ中に突入、常に敵の死角へと回り込み
続け、武術の「形」の組み合わせで作られた華麗な動きで無駄なく殲滅!
平静な精神を保ちつつ考えるより
先に体を機動させ、
全くピンチに陥ることなく、一弾も身に受けることなく完全勝利する!
まさに最強ッ!
そして最後はかっこいいポーズでキメ!
京劇や歌舞伎の「見得」まで再現してどおする(笑)。特に子犬のために警官虐殺時の、キメポーズの拳銃の持ち方。
ビシィ
ィィィッ
・・・ この画像は「爆裂天使」のパッケージイラストで主人公がマネしてるものなれど、ホントに映画でやってるし(笑)。
ガン=カタは他にも刀を使った形もあり、劇中、剣道風の装備で練習するシーンがあるなれど、刀の持ち方が逆手
(座頭市のかまえ)で、影響されてるのがわかって面白いなりな。香港映画ならカンフーアクションの応用のガン
アクションなんてやってそうなれど、ここまで完全に融合したのは画期的なり。(ワイヤーアクションしてないし!)
劇中でのガン=カタの解説をもとにした
「ガン=カタのガイドライン」
が、 2ちゃんねるのネタスレになったりも。
さて、ガン=カタのカッコよさはおいといて、本編ストーリー。オーウェルの「1984年」など、統制された未来世界の
典型である都市が舞台。薬品により感情を抑制し、違法者をガンガン射殺し、美術品を焼くよう指示する主人公。
それが僚友を殺し、実はその恋人であった違反者の女性との接触、子犬に対する思い入れ・・・薬を打つのを
やめ、疑われながらも有能なクラリックを演じ続ける・・・バレバレなりよ(笑)。無表情なマシーンだった彼が、
他人との違いを出すため手袋をはずしてみたり、卓上の物のレイアウトを変えてみたり、件の女性のリボンを
くんくん嗅いだり
・・・変態・・・もとい人間らしいとゆ〜か、思春期の中坊とゆ〜か(笑)。これでよく子供二人もいるなりね〜。
(以下ネタバレなので、観てない人は読むべからず)
実は、感情を持ちながら抑制している=いつか裏切る可能性があるプレストン を、最初から無自覚の潜入捜査員
として送り込んでいた悪役・
デュポン副総裁
。既に教皇は死亡しており、映像だけの象徴的存在。真の支配者は
彼だったなり!レジスタンスの中心人物たちを捕らえる功績・・・彼らとブレ ストンの、教皇への謁見=暗殺のための
協同作戦は失敗に終わるかに見えた・・・が!薬品無しで心を無にした彼は、 最強のクラリックの戦闘能力全開!
守る警官隊を壊滅させ、副総裁のいる部屋へ突入!無機的な、装飾の無いそれ までの部屋と異なり、絵画も
飾られている部屋。つまり副総裁やとりまきのクレリックたちも、薬品を使わ ず感情を持っている!違反者に対する
弾圧で反逆の根を絶ち、権力のトップにいる彼らを、またも圧倒的戦闘力で全 滅させるプレストン!ガン=カタの
達人でもある副総裁との戦闘開始!至近距離で向けられる互いの拳銃を手では じきあい、弾道を反らす!
拳銃で鍔競り合い!
(ものすげえ発想なり)敵を倒し、教皇の映像を送る機械を破壊、レジスタン スが蜂起し、無感情の時代は終わる。
やはり薬を打っていなかった彼の子供たちは、反乱の爆発音を
聞いてほくそえむ。強制的な「死んでいる」平和の
終わりと「今、生きている」時代の再開の瞬間。それは破滅の始まりか?人類の再生なのか・・・?(終)
しかし、この世界で権力のトップにいても、違反者を弾圧する他にやることがねえなりな(笑)。感情を持ち、
違反物を独占して隠匿しても公に楽しめないんだから。「独裁のための独裁」という、つまんねえ独裁なり。
総統ちゃん命令第12884号!
ガン=カタはこの作品のみに登場する武術。しかし、これ一作で消えるのは惜しいアイディアなり!日本の映像作品
でもマネしてるし
(注2)
。同じテーマで続編を作るのは難し いと思うので、いっそ本当の武術として実現するなり!
そして、新時代のマーシャル・アーツとしていろんな作品で使うべし!
べ しったらべし!!
べし!
「リベリオン」
(注1)・・・"Rebel"(反抗者)が語源の造語?原 題は"
EQUILIBRIUM
"(平衡)。
(注2)・・・「デカレンジャー」のデカレッドや、「天上天下」アニメの24話でのボディーガード、
「ガンダムSEED DESTINY」第1話のガンダム強奪シーンなどでマネしてるなり。
「レッツ・バイオコンツェルト だ!」
(前線からの報告を聞いて)
何?前線で深刻な燃料不足?
獣戦車
って、どんな燃料で動いていたなり や?・・・
キャットフード
?!流石に半生体戦車
なりな。しかしなんで不足してるなりや?え?最近、
成体のらごん
が キャットフードにハマってて、補給路を襲撃?そ、
それはやっかいなりな。20m級のらごんは無敵にもほどがあるなり。うちに傭兵に来ている、若いのらごんズに説得させて
とめられないなりや?ドサクサにまぎれて一緒に喰ってる?
なめとんのか!
だ いたい、ヤツらもドラゴンのはしくれなら
モンスターらしく人間でも喰ってなさい、と思うなりよ。総統ちゃんたちはワータイガーゆえへいちゃらだし(笑)。でも、
人間ってひ弱ですぐ死ぬわりに、なかなか滅びないなりねえ。兵器開発に関しては、どんなモンスターより優れてるし。
ううむ、危険があぶない奴らなり!かくなるうえは人類征服!モンスターによる統治を・・・アレ?どこかで聞いたような。
てなわけで今週はアニメ
「忘却 の旋律」
!
「20世紀戦争」と呼ばれる、
モンスター
と人類の全面戦争。その真の 姿を見せただけで人間を石や人形、動物に変えて
しまうという、圧倒的能力を持つモンスターに対し、対抗できるのは
「メロスの戦士」
だ け。人類の中から、ほんの僅かが
覚醒して能力を発揮し、一人だけでもモンスターを全滅させる可能性があると 言われる彼らをもってしても、闘いは人類の
敗北、モンスターの影の支配と、代行人であるモンスターに忠誠を誓った人 間・
モンス ターユニオ
ン
のエージェントたちに
よる支配の21世紀が始まり、「20世紀戦争」の記録は消され、一見平穏 な、しかしその裏ではモンスターへのいけにえと
して差し出される少年・少女が犠牲になっていたなり・・・。主人公
ボッカ・セレナー デ
は、学校生活や社会に漠然とした
疑問と不満を抱え、ジャンク屋の
ツナギじいさん
の所に出入 りしている、それだけなら(一見)よくあるタイプの少年。(注1)
しかし、メロスの戦士・
黒船
とモンスター・
ホル
の闘いに遭遇、その後 にメロスの戦士の紋章が腕に浮かびあがり、戦士
だけが見る少女の幻
「忘却の旋律」
が見えるよ うになるなり。自分に想いを寄せてくれている市長の娘・
エル
がいけにえに
されそうになり(注2)、ツナギじいさんから貰った新型のアイバーマシン (注3)で黒船とホルの闘いに介入、エルとの一見
平穏な学園生活を捨て、黒船のおっかけ少女・
小夜子
とともに戦いの旅 へ!行く手にはモンスターユニオンのエージェント、
そして彼らの使うロボット怪獣!アイバーマシンと弓(注4)だけで偽りの平 穏を叩き潰すメロスの戦士が行く!
メインライター・
榎戸洋司
と、キャラクタデザイナー・
長谷川
眞也
が参加しているだけに、
あの
「少女革命ウテナ」
系の
既 知外電波舞台劇アニメ、再び!
抽象的、シュール、意味不明、わからん人には永遠に理解できない、てゆ〜か、別にわからんでもかまわないあの路線。
したがって、メロスの戦士やモンスターが具体的に、科学的にどんな存在なのかなど、ハッキリと語られることはないなり。
モンスターは人間の欲望を利用した支配者、メロスの戦士は真実を求める反逆者、抽象的な立場さえわかれば、細かい
設定は無用ゆえ、これでいいなり。一見平和、
しかしこの世界の「影」は何故か赤い
・・・ 血の色。一部の犠牲により
成り立つ偽りの平和。保身、または大量の犠牲を伴う闘いよりはよりは僅かな犠牲による平和を選んだ人々。例えば
「白夜岬」のように、ボッカが勝利したことで犠牲が無くなることよりも、観光収入の永遠の白夜が消滅したことに怒り、
文字通り石を投げつけるありさま。しかし、いざ身内が犠牲になった時、人々は痛みと共に平穏を破られ、悲しみ、怒り、
抵抗をみせる・・・なれど、小夜子の両親のごとく、出来のいい兄の出世のために小夜子を進んでいけにえに差し出す
ド外道も!モンスターやユニオンが、ツッパリや左翼、または変な電波受信しちゃってる系の若者が感じる、漠然とした
「自分を支配しようとする者」「今の大企業や政府」の象徴、とか考えるとつまんない上に陳腐なので、
考えるな、感じ
るんだ
(byブルース・リー)。まあ、首領であるモンスターキングが 統率してないと、暴走して無差別に人類を襲って
絶滅させてしまうらしいので、政府や大企業とはチョット違うと思うなれど。さらに、面を被って意思を持たなくなった
単純労働に使われる
「猿人」
の存在
(注5)
。かつての戦争で、宇宙要塞が完成すればモンスターを全滅させ る
ことができたはずなのに、科学者の女主任は「猿人が・・・」の言葉を残し、中止してしまう。さて、この謎は・・・。
他、演出的に面白いのがなんか全体的にいちいちエロいところ。モンスターがいけにえを「食べる」行為は、別の欲求を
満たしているようにも見えるし、メロスの女戦士・
遠音
と
ココ
が必殺技を出すシーンも
ムダにエロエロさんなり!
しかし、(漫画版と異なり)モンスターが物理的に人間を喰らうシーンはなく、また直接的なHシーンもなく、これまた
抽象的
(注6)
。やはり舞台劇スタイルなので、全ては間接 的・抽象的、「見立て」の精神なりね。やはり、これも
いちいち考えて解析するより、イカれた感覚を素直に楽しんだ方が正解と思うなれど。
総統ちゃん命令第13008号!
「寺山修司系舞台劇風アニメ」第二弾の本作品、特に最終章「圏外圏」編の狂いかたは素晴らしかったなり!この手の
アニメがこれっきりになってしまうのはまことに惜しいゆえ、ウケるウケないにかかわらず
ジャンルとして定着すべし!
あと放送期間の関係か24話で終わってしまい、ラストが極めてバタバタして、決着がついてない部分も多いなり。
(注7)
できれば続編制作すべし!
べしったらべし!!
べし!
「忘却の旋律」
(注1)・・・設定だけ聞くと、少年マガジン系ヤンキーな キャラみたいなれど、坊ちゃんタイプな外見。漫画版はもっとワイルドで
三枚目で熱血、主語も「僕」でなく「俺」。ついでに名前も「芹名ボッカ」。もっとも「セレナーデ」は姓でなく「メロスネーム」か?
(注2)・・・メロスの戦士専用の馬風のデザインの大型バイク。人工知能を持ち、乗員無しでも行動できる。それどころか、
軌道上の宇宙要塞「ミトラノーム」からの力で重力下・宇宙空間を問わず飛行する能力を持つ超絶マシーン。しかも
「ユニコーン・シリーズ」というタイプは、人間そっくりのアンドロイドからアイバー形態に変身できる、おそろしく高度な
ものなれど、コントロールできなければモンスターより危険な存在となるので開発中止。劇中には5体が登場。なお、
ボッカの「エランヴィタール」のみサイドカー付きの「ペガサスシリーズ」という最新型で、大気圏突入すらできる。
(注3)・・・なぜ弓?文字通り「弓をひく」(反逆する)ってことなりや?「鳴り響け!僕のメロス」の掛け声とともに、
矢を紋章に触れさせると発光、強力なエネルギー弾となってモンスターすら一撃で屠る超兵器となるなり。
(注4)・・・モンスターユニオンや役人によって「税」として差し出されていた子供たちなれど、最終回では「ピー」
(いけにえのことなれど、放送禁止用語風な言い方)という、「美少女牧場」の牛柄水着の志願者たちがいると
いう状況に!(イカれてるなり)いけにえになるのが名誉、というのは藤子Fの「ミノタウロスの皿」みたいなりな。
奇しくも、ホルの実体は牛型モンスターであり、迷宮島の壁画からもわかるとおりミノタウロスそのものなり。
また、モンスターキングの居城に集まった彼らはギリシャ神話系の神やモンスターの名で呼び合っているなり。
(注5)・・・別にモンスターやエージェントが何かして、人間が「猿人」になってしまうわけではないなり。宇宙船
「エンジン1」(ダジャレなり)や「エンジン2」の動力源はこの猿人さんたちなり(笑)。設定が狂ってるなり。
(注6)・・・敵地に侵入するためにリンゴの箱に隠れて密着したボッカとココ。リンゴの中に一本だけ、なぜか直立
しているバナナが(笑)。ついでに、そんなところでもリンゴの中から顔半分だして見つめている忘却の旋律(怖)。
(注7)・・・同期に放映された深夜アニメ「天上天下」や「爆裂天使」も24話で終了。DVD一枚に3話収録のため?
なお、今回のタイトルは宇宙空間で戦う時の装備?全身に特殊なクリームを塗り、これが宇宙での戦闘服に変化。
真空中で戦える上に、アイバーマシンとより同調できるなれど、クリームぬリぬりのシーンがまた・・・(笑)。
「総員・ガトリング土下座!」
(治安本部からの報告を受けて)
何!地方の
ワーサーベルタイガー族
がまた反乱?そんなに八重歯(<ち がう)の矯正がイヤだったなりや?でも、既に
獣戦車隊の投入で鎮圧、責任者は切腹して自決・・・したなれどまだ生きてる?はあ、ライカンスロープは外傷には強い
から、内臓もどしてホチキスでとめたらすぐ治ったって(笑)?いや、総統ちゃんも以前狙撃されて脳ミソまるごと後頭部から
飛び出しちゃったなれど、詰めなおして絆創膏でとめてもらったら治ったし。
(注 1)
ううむ、ワータイガー道とはなかなか
死なぬことと見つけたり。潔く散る武士道とは正反対であるなりなあ。ってゆ〜か、単に丈夫で長持ち?そんなわれらも
銀の弾丸の撃ち合いやりすぎで絶滅危惧種、ああ、一時代の終わりが・・・てなわけで?今回は映画
「ラストサムライ」
!
南北戦争の英雄ながら、その後のインディアン討伐部隊での一方的虐殺に参加 したことで誇りを失い、アル中寸前の
騎兵将校
オールグレン
大尉(注 2)。しかし、丁度西洋式の軍隊を設立しようとしていた日本で教官としての職を得るなり。
しかし、当時の日本は急激な近代化のためにかつての生活を変えなくてはなら ぬことに不満をもつ不平士族、すなわち
もと侍たちが各所で反乱をおこしていた時代。農民や町人で構成された官軍 は、プロの戦士である侍の襲撃の前に
完敗、オールグレンも捕虜になるなり。彼を捕えた
勝元
は、もと明治天皇の教 育係(注3)。彼の故郷の山村で客として
生活することになったオールグレンは、いつしか侍としての生き方の中に精神 のよりどころと安息を見つけ、悪夢から
開放され日本に馴染んでいくなり。天皇に謁見することになった勝元に付いて 東京・横浜に戻ったオールグレン。官軍は、
かつてのインディアン討伐の時の上官と近代火器により強化されていたなり。 侍として生きることを認められず、幽閉された
勝元を救出したオールグレンは、彼ら侍と共に最後の誇りを見せる合戦に
鎧と日本刀を纏い
参加。勇戦するなれど火力と
兵力の差はいかんともしがたく、一人また一人散っていく侍たち。最後の騎馬 突撃に対し、官軍のガトリング砲が火を吹く!
決して「時代劇」ではない、ハリウッド娯楽大作映画。西南戦争の状況をベースに、場所を関東方面にして架空の士族の
反乱を描いたもので、歴史物とは異なるなり。日本人が作ると、下手に知ってるだけに実在の人物ばかり出てきたり、
時代考証にこだわりすぎて複雑なものになってしまうところを、
「明治初期の日本をも とにしたファンタジー世界」
にする
ことで、映像的な見栄えと、ストーリーの分かりやすさが優先されて成功してる作品なり。もちろんこの時代の不平士族が
戦国時代のような鎧や弓だけで武装しているわけは無いなり。それどころか官軍の新式ガトリング砲なんて、戊辰戦争で
侍が(おそらく南北戦争で使われた中古を)使用しているくらいで、むしろ旧式。しかし、これでマゲなし・鎧なしでボルト
アクションライフル持った士族なんて、まるでテーマとかみ合わない上、
「絵」として ダメダメ
なり!機関銃だって
マキシム
よりガトリングの方が
「絵」としてキマってる
なり。まあ、関東に南方 のシダ植物が生えてるのは気にしないように(笑)。
ついでに、官軍が暗殺者として忍者を投入してくるのも気にするな!(笑)ニンジャは現代でも存在しマ〜ス!ちょうど、
映画作ってるころにパワーレンジャー・ニンジャストーム(ハリケンジャーのアメリカ放映版)をやってましタ〜(笑)!
また、なにより「誇り」を第一とし、適わぬときは美しく散ることを選ぶ侍の姿は、理想像であって現実の明治の侍とは
異なると思うなれど、これは「かくありたい」理想と夢の話であって、現実の明治時代のドロドロなんていちいち描くのは
テーマからピントを外すだけで、全くいらぬこと。ああ、日本人が基本設定に余計な口を出さないおかげで、気持ちいい
和風ファンタジーができあがって、むしろよかったなりな。つうか、今の日本人の観客、西南戦争の絵なんて思いうかば
ないし、西南戦争自体、学校で習ったのに知らないヤツ多いし(笑)。ここは外人といっしょに、ファンタジーを楽しむのが
正しい観かたと心得るべし。
むしろ、現実でも本当にこんな日本だったらよかったなあ
、っ て感じだし。
(ネタバレ注意)
最後の騎馬侍たちは、ガトリング砲の弾幕の中で全滅、負傷して落馬した勝元 とオールグレンにも死の時が迫るなり。
しかしやはり士族であるガトリング砲の指揮官は、銃弾に貫かれる武士の姿に 感極まって上司の射殺命令に反抗、
射撃を止めさせる。侍の最期を飾るべく、舞い散る桜の花びら。オールグレン の介錯で絶命する勝元、「・・・完璧だ」。
その最期の姿に謝罪と敬意を表し、ガトリング指揮官・
土下座!
平民である兵たちもつられて
総員・土下座!
武士の
最期は、同じ日本人である彼らの心に深く刻み付けられたなり。後日、一人生 き残った傷も癒えぬオールグレンは、
天皇に勝元の想いを告げ、今まで己の意思で決定してこなかった若き明治天皇 は、締結直前の不平等条約に異を
唱えるなり(注4)。そして更に後日、安息の地となる勝元の故郷の村に戻っ てきたオールグレンの姿が・・・・。
総統ちゃん命令第130037号!
悲しむべきは、観客の求める娯楽映画を作れず、的外れな悪口をたれる日本の映画関係者なり
(注5)
。ぶっちゃけ、
今の時代劇だって考証面ではけっこういいかげんだし、リアリティの面では誉められたもんじゃないし。その上、
「ラストサムライ」ほどの迫力ある戦闘シーンはとれないし。しょせん、日本の時代劇好きの脳内理想世界でしか
ないってのに、何を「本物」ぶってるんだか。
「絵」として完敗してるくせに、なにが シャシン屋か!
猛省すべし!
いっそファンタジー戦国時代全開の
「仮面の忍者赤影」
を(前にやった 「RED SHADOW 赤影」なんてヘボ作品は
忘れて)気合いれてリメイクして世界的ヒットさせるべし!(
「快傑ライオン丸」
で も可!)
べしったらべし!べし!
「ラストサムライ」
(注1)・・・いや、総統ちゃんはワータイガーの中でもズ バぬけて自然治癒能力が高いのだ。
(注2)・・・正しくは「オールグレン」なれど、頭文字がAなので日本人は「アルグレン」と呼ぶなり。
(注3)・・・立場的には西郷隆盛がモデルなれど、架空の人物。侍が皇族の先生ってのも変なれど。
(注4)・・・現実には、不平等条約であった日米修好通商条約の改正はずっと後の話。
(注)・・・漫画「コミックマスターJ」で、実際の試写会における日本映画関係者の反応をもとにしたと
思われるシーンがあるなり・・・ホントにああだったのなら、奴らにまともな娯楽作は期待できねえなり。
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