「グフとは違うのだよ！グフとは」
（国会において演説中だが・・・）
数において犬科ライカンスロープに大きく劣る我等ワータイガー・・・にも関わらず今日まで戦い抜いてこられたのは何故か！
諸君！我が帝国の戦争目的が正しいからなり！ワーウルフの無能なる者どもに思い知らせ、明日の未来の為に、
我が帝国臣民は立たねばならぬなり！ジーク・・・え？他人の演説をパクってはいかんなり、とな？失敬失敬、昨晩徹夜で
ゲームやりこんでいたので、モロに影響が出てしまったなり。てなわけで今回はそのゲーム・「ギレンの野望」！
タイトルからして光栄の戦国時代歴史シミュレーション「信長の野望」みたいなこのゲーム。システムとしては、この手の
歴史シミュレーションと、「大戦略」型ウォーシミュレーションの折衷型って感じなり。ＴＶアニメ「機動戦士ガンダム」の
展開に沿ってイベントが発生するなれど、プレイヤーの選択と戦略しだいで、「史実」と異なる歴史を作ることが可能。
作品中で死んだキャラもうまくすると生き残り、また本来主人公側である母艦・ホワイトベースが途中で沈められたり、
モビルスーツの開発そのものが遅れてしまい、作品内の歴史が狂ってガンダムをアムロが操ることもなく、また
ホワイトベースに少年たちが乗ることもない歴史を作ることも可能。一方、ジオン公国側もガルマが戦死しないとか、
ランバ・ラル隊にドムが渡るとか、ソーラ・レイでデギン公王を殺さないとか、モビルスーツはザクしか作らないとか、
自分の望む「もしも」の世界を構築できるなり。基本的にターン制で、まず兵器開発や情報収集に予算をさき、
拠点で兵器生産を指示し、マップ上の兵器ユニットを移動し敵ユニットと戦闘。拠点に侵入すると局地戦マップに
切り替わり、画面中央の拠点の占拠か、画面上の敵の殲滅（あるいは敵の撤退）によって勝敗が決まり、最後は
双方の本拠地（ジャブローがジオン本国）での決戦の結果をもって、ゲームは終了するなり。番組内のエピソードが
上手くもりこまれており、またOVAや他のゲームでのキャラや兵器、イベントも発生し、「一年戦争」好きにはたまらん
内容なりな。さて・・・総統ちゃん的局地戦必勝法〜！敵が全滅するまで攻撃をかけていたのでは、こちらの戦力も
多大の消耗が予想されるなり。そこで、まず全体マップで敵を包囲したら、安価（そして弱い）ユニットを敵から遠い
（地形に移動力を消費させられるような位置がいい）方向から少し侵入させ、敵をおびき寄せる。これらが全滅する
前に、主力部隊が反対方向から侵入！敵ユニットの大半が遠くに行ってしまい、しかも燃料弾薬を消費してしまった
ところに攻め入り、敵本陣を電撃占領！こうなると、生き残った敵は局地戦マップから弾き出され、全体マップから
逆に侵入を試みるなれど先の戦闘で消耗しており、各個撃破は容易であるなり。これにより、極めて早い拠点制圧が
可能であるため、イベントの発生が大幅にズレる・・・ガルマと戦うころには北米を取り戻してしまっていたり、
ランバ・ラル隊の全滅のころにはオデッサ作戦もとっくに終わって宇宙で戦っていたり等・・・珍現象が（笑）。
さて、セガサターンのゲームとして好評だったこのゲーム。サターンの没落で入れ代わるように今度はプレステ版に。
「哀・戦士」の歌に合わせて流れる新作アニメのオープニングに感涙！（あのジュアッグが初めてセルアニメで
動く）「ギレンの野望・ジオンの系譜」！今度はキャラも兵器ユニットも増加。第二部は「Ｚガンダム」の世界にまで
行ってしまう走りっぷり。今度は中立国との外交や、スパイによる敵兵器データ奪取によりそれを量産できたりも。
（注）特定のキャラ同士のユニットが隣接することで発生する会話イベントもまた増加。しかし、大きく異なるのが
マップ。全体マップ上での戦闘はできず、「信長の野望」みたいなエリア表示になってるなり。隣接したエリアに
侵入すると局地戦マップとなり（敵がいれば）戦闘。このため、先の必勝法はもはやつかえぬなり（泣）！まあ、
ズルだったなれど、アレも。そこで、新たなる総統ちゃん的エリア防衛法〜！コンピュータは、エリア内にいる
プレイヤー側のユニットが少ないと攻め込み、多いと積極的には攻め込まないなり。しかし、全体に戦力を
ばら撒くのはあまりに愚策！よって、実際の戦力としては心もとない安価なユニットを量産、戦力を水増しして
敵の積極的侵入を阻止するなり！特にジオン軍の場合、分離することによって倍加するマゼラアタックが
いるのが実に助かるなり！飛行可能な砲塔部・マゼラトップなら海上にもいけるし。戦力が充実して自軍の
ユニット数の上限が近づいたら、また合体して減らせばいいし。もう一つ、総統ちゃん的敵ユニットパワーダウン
作戦〜！・・・兵器の一部には名のあるパイロットが乗り、その影響力を周囲に与えてユニットの能力を
向上させるなり。しかし、その影響力は階級に比例して広がっており、また下の階級で優秀な者より、
無能な上司の影響が大きかったりするなり。ゆえに、敵ユニットに無能な将軍（連邦ならゴップ）発見したら
なるべ倒さず、悪い影響を与え続けさせるが吉！また、後期のアムロやハマーンといった超優秀
パイロットに対しては、安価な兵器で全滅覚悟で少しずつ順に攻撃、これにより燃料・弾薬を消耗させ、
疲労を高めて弱体化させるが王道！（しかし攻撃できず回避に集中してしまい、完全撃破は困難なれど。）
総統ちゃん命令第11300号！
残念ながら、この後に発売されたプレステ２版・「ギレンの野望・ジオン独立戦争記」は、最高指揮官を
自分の好きなキャラに設定できるなど自由度を高めながらも一般に不評な様子。またSEGA系ゲーム
出身キャラが消え去ってしまったのはいかがなものか？以前同様、イベントに合わせてムリヤリマップ上に
瞬間移動的に発生する敵ユニットなど、理不尽な部分はぜひとも改善すべし！もはや戦国時代の武将
同様、「歴史」となってしまったガンダム世界。これからも歴史ゲーム同様、いろいろなタイプの
シミュレーションゲームを作ってほしいなり！てなわけで、バンダイは他メーカーのガンダムゲーム参入
の敷居を低くし、ヒットさせ、結果的に己の得にもなるよう改善すべし！べしったらべし！べし！！
・・・といいつつ、語り足らない気もするゆえ、次回に続くなり〜。
（注）・・・実際、連邦でプレーしていた初期の段階でザクの量産が可能となり、ガンダムが登場する
間もなく、連邦のザク軍団が次々に拠点を取り戻していったこともあり。
今回のタイトルは、本来グフに乗って「ザクとは違うのだよ！」と叫ぶランバ・ラルが生き残ることにより
専用ドムやゲルググに搭乗。「グフとは〜」「ドムとは違うのだよ！」と叫んでくれるなり（笑）。
「ギレンの野望」
「ドムとは違うのだよ！ドムとは」
（続きなり〜）
プレステ版として登場した「ジオンの系譜」は、後にドリキャスでも登場・・・プレステ版は全体に好評
だったなれど、そのAIの思考時間が長いのが難だったなり・・・イヤ、メガドラの「アドバンスド大戦略」
よりはずいぶんマシなれど。ドリキャス版は早くなっているそうなので、これから中古で買うなら
こっちをオススメ。でも、プレステ版にあったユウ・カジマとマスターピース・レイヤー（どちらもSEGA系
ガンダムゲームの主役）が出会った時の、「ここでは我々は肩身がせまいがお互いがんばろう」
（笑）のセリフは変更されているのなりや？やっぱ。
「ジオンの系譜」で前作と大きく変わったことの一つに、全二部構成となり、一年戦争終了後の
「Ｚガンダム」の時代まで描かれているところ。サターン版でも「ガンダム0083」のイベントはある
なれど、更に先に進んでいるなりな。また、歴史における「ＩＦ」（もしも）の分岐が増えているなり。
サターン版でも最初は「地球連邦軍」「ジオン軍」どちらかでプレイ、分岐での選択の結果、
第三勢力の軍隊を出現させてどちらもクリアすると「ティターンズ」「ネオ・ジオン軍」「正統ジオン軍」
でのプレイが可能に。サターン版でのティターンズ（連邦軍右派地球至上主義者）はとんでもなく有名
パイロットが不足（寝返ったシーマ様と、ゲームオリジナルの強化人間、ゼロ・ムラサメくらいしかいない）
ゆえ、どえらく苦労するハメに。本拠地が宇宙のルナツーゆえ地球に侵攻したあとの部隊の移動に苦労
したり、資源が足りなかったりで、相当難易度が高いし、クリアしてもロクな歴史にならないし。でも
プレステ版では後のＺガンダムのキャラや、0083のラストでティターンズに編入されたアルビオンの
パイロットたちが加わってだいぶ充実。一方「ネオ・ジオン」は、シャア・アズナブルが本名のキャスバル・
レム・ダイクン・・・ジオン建国の英雄の息子として、ニュータイプパイロットやかつての部下たち、
更には小説版のラストで共に戦うホワイトベースのクルーたちまで加わってしまうマニアックさ！
（注１）でも拠点・グラナダがジオン本国に近すぎ、常に侵攻の危機に晒されておるなり。かといって
逆にジオン本国を占領するのが早すぎても連邦に対する牽制役が消滅して、こちらへの風当たり
が強くなったり・・・なかなかタイミングがむずかしいなりな。シャア（キャスバル）自身の戦闘力は
大変高く、他のキャラと異なり乗機が破壊されると戦死・ゲームオーバーになるにもかかわらず、
ガンガン前線に出したなりな。でも、一機だけ初期配備されていたザクレロに乗せてたなれど。
「正統ジオン」は、ギレン総帥と決別した突撃機動軍司令・キシリア・ザビの独立勢力で、部下も
この系列。やはりグラナダを拠点にし、ニュータイプが多いなり。（条件によっては、ドズルの
宇宙攻撃軍キャラの参加）そして、「ジオンの系譜」では史実と異なり生き延びたガルマ・ザビが
主導する、宇宙攻撃軍系主体の勢力「新生ジオンを結成！ドズル兄さんの好みのせいか、初期から
ビグザムが配備されてるのが嬉しい？また、ティターンズは「ジャミトフ派」、新興の「シロッコ派」
にイベント次第で分裂してしまい、対抗組織「エウーゴ」も出現。使用できるユニットもますます
増加しているなりよ！（注２）他、マップに拠点ごと出現してくるハマーン様の「アクシズ」、
そして、最も大変なのが「デラーズ・フリート」。基本的にアクシズ以上にお寒い残党部隊ゆえ
金はないわ、資源は無いわ、人は足りないわで、もお大変！しか〜し！ジオンの栄光を信じ
臥薪嘗胆戦い続ける彼らでクリアしてこそ！このゲームを極めたといえるなり！（注３）
初期の連邦軍（モビルスーツが無い）の戦術は、安価な戦闘機の大量集中包囲攻撃での各個撃破。
これは、この手のシミュレーションの基本戦術であり、バラバラに責めるのではなく、一個一個の敵を
圧倒的な戦力で順に潰していくのなり。ジオンでも同じなれど、こちらはモビルスーツがあるので、
多少数が少なくとも何とかなるなり。しかし、敵の航空機と異なり、地形に移動力を奪われて侵攻が
遅れがちなので、早めにモビルスーツ開発資金を投入、地上での移動力の大きいザクＪ型の開発を
急ぐが吉。マゼラアタックは弱いなれど、みせかけの戦力を増やしたり、囮や時間稼ぎに
大変有効なので、こちらも作るべし。ザクＪ型やグフＢ型を空輸できるドダイや、安くて索敵能力の
高いアッガイもオススメ。これらは初期の資源不足の時期に役立ってくれるなり。（注４）
補給と移動を考えた場合、ペガサス級やザンジバル級のような強力な大気圏内外航行可能
戦闘艦の開発も急ぐべし。ジオンは資金が無い時期は潜水艦やガウ攻撃空母での代用も可。
中盤から後半になってくると、連邦は宇宙では安価なボールとGM、高価な後期のコマンドやカスタム、
そしてひたすら硬い超高価なガンダムのハイ・ローミックスで戦力を充実。（注５）陸では安価なGMや
寒冷地用GM、高価な陸戦GMや陸戦ガンダムでの、やはりハイ・ローミックス。全て高級装備に
するのは、現実の戦争と同じで無理があるなり。後期のジオン側では、強力で高価なモビルアーマー
が登場。特にサターン版でのアッザムはビーム砲での高い間接攻撃力や、接近戦で地上の敵に
大ダメージを与えるアッザムリーダーで大活躍！全体マップでも戦闘するサターン版では、有能な
パイロットが乗ったアッザムが、パナマあたりの拠点にいすわり北上する連邦軍を単機で食い止める
恐るべき奮戦ぶり！これが「ジオンの系譜」では大気圏内を飛行、直線状のヘックス（注６）を
複数貫通する凶悪なビーム攻撃で戦うアプサラス２（注７）も出現。これを５機ほど並べて一斉に
ビーム攻撃すると、前方の敵が（パイロットのいない、回避能力の劣るユニットが特に）恐ろしい
勢いで消滅していくのがたまらんなり！宇宙だとこれがビグザムや核兵器搭載のザクやGP02と
なり、最前列の安価な囮を攻撃しに接近した敵を、一気に殲滅するものすごさ！まさにドズル
兄さんの「ビグザムが量産の暁には・・・」そのものの光景が見られて最高なり！（注８）
総統ちゃん命令第11301号！
敵拠点を占領し、資金や資源を激減させたはずなのに、コンピュータ側は不当なまでに開発レベルを
上げてくるし、生産能力も大して落ちないのが不公平なこのゲーム・・・しかし！たかがＡＩごときに
負けてはいかんなり！人間と比べれば正直でアホなＡＩ，ユニットごとの移動力の差を考えずに
侵攻して各個撃破されたり、イベントでの突然の敵の大量出現など、ズルをしないとバランスが
取れないような弱兵ゆえ、プレイヤーは難しいと不平をいわず、大我慢して難局を乗り切るべし！
べしったらべし！べし！！
（注１）・・・でもこの小説でアムロは共闘の直前に戦死してしまうので、ゲームでも参加しねえなり。
（注２）・・・しかし新興勢力でプレイする場合、敵の新型機開発レベルが不当なまでに高いのがキツいなり〜。
（注３）・・・でも必殺兵器はガンダムGP02での核攻撃〜ッ！外交値が下がってもなんぼのもんじゃい！
（注４）・・・古いザクＩやパプワ輸送艦などは、余裕ができたらさっさとスクラップにして資源化。
（注５）・・・サターン版では、間接攻撃のできるGMスナイパー系が大活躍！ゲルググに一方的に
損害を与えてたり、強すぎだったせいか、プレステ版からは間接攻撃はできなくなったなり。
（注６）・・・ボードウォーゲームの定番・マップに描かれた六角形の升目のこと。
（注７）・・・１はそのビームが無く、開発はしても量産の必要無し。３はひきかえに有能なキャラを失うことに。
（注８）・・・しかし、エネルギー消費がデカすぎ。修理・補給できる母艦はドロス級しかないのも問題。
「ギレンの野望・ジオンの系譜」
「兵隊やくざin東部戦線」
（陸軍刑事犯収容所にて）
悪い子のみんな、元気なりや〜？今日は総統ちゃん、いいお知らせをもってきたなりよ！
君たち囚人さんたちだけで部隊を編成、活躍しだいでは刑期短縮、または懲役終了の
特典つき！の大サービスなり〜・・・ってオイ、なんでこの収容所、ワータイガーがいなくて
のらごんズばっかしなりや？・・・え？最近、Ｂ級戦争映画ばかり観たせいで反抗的なアウトロー
兵士ごっこが大流行して、みんな収容所送りになったあ？・・・君たち、いつになったら
戦争と戦争ごっこの区別がつくようになるなりや？トホ〜。で、どんな映画みたなりや？
おおかた「特攻大作戦」とか、「大侵略」「コマンド戦略」「特攻！ギャリソンゴリラ」
・・・最後のはTVなれど。え？「第２７囚人戦車隊」？君たち、それはなかなかシブいなりな！
と、ゆ〜わけで、本日はそれについて語るものなり〜！
東部戦線のドイツ軍・・・そこに、刑事犯や政治犯を寄せ集めた、不良兵士による戦車隊が
あった！「第２７戦車隊」！後方でドタバタやっていた彼らなれど、上官を怒らせて、新型戦車の
試験と称して前線送りに。激戦の末、敵を撃退しながらも自らも戦車を失い、今度は特殊部隊
として、ロシア軍の後方深くもぐりこみ、列車爆破の命を受けるなり。この困難な任務で・・・
アメリカ資本でユーゴで撮影したデンマーク映画なり。総統ちゃんの知ってる出演俳優は
デヴィッド・キャラダインとあと・・・「コマンドー」で、シュワちゃんにポルシェぶっ壊されて、片足
掴まれて崖から逆さづりにされた小さいお兄さん（デヴィッド・パトリック・ケリー）くらいなり。
日本では単館上映・・・リバイバルの「第十七捕虜収容所」（第Ｘ７つながり？）との同時上映、
一度、どこかの局で深夜に放映したことがあったみたいなりな。大滝よしえもんは当時の
タミヤニュースの記事で知って映画館で観て、ずっと後になってレンタルビデオ店の処分品
ビデオとして￥300で入手したとのことなり（笑）。そう、最初に言っておくなれど、これ、映画としては
かなりＢ級・・・以下で、無駄なシーンも多いダメ作品なり。彼らの反ナチな不良っぷりを表わす、
戦死した親衛隊員を埋葬しろと命じられ、戦車で瓦礫の下に埋めてしまう、というシーンはまだしも、
売春宿での無意味なドタバタや、なぜか出てくるはぐれ地雷犬、森の中で、敵味方関係なく
よろしくやってる男女の脱走兵の団体・・・など、本筋とは関係ない、思いつきみてえな無用の
シーンが多すぎて、タルくなってくるなり。しかし、普通「敵地深く侵入するならず者部隊」って設定は、
アメリカ軍が主役の場合がほとんど。ドイツ軍はパリッとした冷血なエリート、というのがハリウッドの
定番なれど、この映画では逆なのが画期的なりね。また、前半は邦題どおり「戦車隊」で、
ちゃんと戦車（片方は駆逐戦車なれど）同士の迫力ある戦いが描かれ、ここだけは要注目なり！
実は、戦争映画で戦車vs戦車のシーンって、意外と少ないなり。「戦略大作戦」での、シャ−マンが
正面からでは勝ち目の無いティーガーを、工夫をこらして市街戦で葬っていくシーンはまだしも、
大味にいっぱい出てくるだけの「バルジ大作戦」「ヨーロッパの開放」みたいなのくらいなりや？
しかし、この映画でのSU-100（III号突撃砲かIV号駆逐戦車の役）と、T-34-85の戦車戦のシーン
は、小隊単位の戦車戦闘を描いた貴重なもので、全編この調子だったら、この映画も戦争映画の
歴史の中で輝いたであろうなあ、と思うカッコよさだったなり。SU-100が好きなロシア戦車オタクは
万難を排し中古ビデオやDVD（デンマーク製・・・）を入手して観賞すべし！
（以下ネタバレ）
ラスト、戦友を失いながらも特殊任務の成功して帰還した彼らなれど、将軍と大佐は約束を反故に
して、また新たな任務に送ろうとするなり。そこに敵機来襲！ドサクサまぎれに、将軍たちに銃を
向ける囚人部隊・・・そして銃声・・・で終わってしまうなれど、そんな地味かつなげやりなオチより
総統ちゃん的には約束どおり、激戦の東部戦線から占領下のフランスへ＞そこにノルマンディー
上陸作戦で、フランスは更なる激戦区に・・・という、皮肉なオチにしてほしかったなりな。え？
予算が無い？イヤイヤ、「戦略大作戦」だって、同じユーゴスラビアロケだけど、フランスが舞台
ってことになってたなりよ。できんことはなィィィィィ！（特に意味もなく、シュトロハイム風に）
総統ちゃん命令第11377号！
先ほど語ったように、戦争映画では小林源文劇画のような、リアルな戦車戦闘の描写が少なすぎなり！
メカニックそのものの魅力、またそれを使いこなす面白さを描いてくれるような戦争映画を求む！
作るべしったらべし！べし！！
「第２７囚人戦車隊」
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