「ミッチーGO!」


(帝国生体強化研究所の資料室にて)

「総統ちゃん、GO!」・・・え?何なりや?って、これ?うん、ここに集められた研究用の参考資料の中に、
インパクト巨大な漫画を見つけたなり〜!研究資料に漫画まぜてるなんて、最初なめとんのか、と思った
なれど、発想の硬直を防ぐためにはむしろ良しと了解するものなり。しかし、なんかえらいマニアックな物が・・・

かつて日本全国に存在した「貸本屋」。すなわち、レンタル専門書店なり。面白いのは、現代にコンビニ売り用専門
漫画があるように、「貸本屋向け専門漫画」ってのがあったなり。それだけ店舗が多く、需要があったなりね〜。
ところが、この漫画を描く漫画家・・・当時そんなに種類もなかった普通の漫画雑誌に描いているような作家はおらず、
新人やマイナー作家が一冊いくらの安い買いきり価格で描き飛ばすように量産しいてたなり。その反面、メジャーでは
やれないようなカルトな内容でもムリヤリ通っちゃうので、例えるなら「Vシネマのスタッフと予算で芸術映画を撮影」
とゆ〜か、見当違いな方向にがんばってしまってとんでもないことになった怪作もあふれ、ど〜しょ〜もないとも言えるなれど
これはこれで、インパクトだけはガッツンガッツンきたなりよ!(注1)そんな業界の作家の中で、「帝王」とも言える量産能力、
(注2)作品タイトルのいっちゃってる具合、作品そのものの壊れぐあい(笑)で知る人ぞ知る好美のぼる(原やすみ)先生!
そして彼の著作を後の世に積極的に取り上げ紹介、復刻している唐沢俊一・ソルボンヌK子夫妻により紹介された一作、
「妖怪七変化」!

地球は公害により死滅へと向かっていた・・・。人里はなれた農家の地下に隠された研究所。ここで他星への移民宇宙船の
新型エンジンを開発した博士は、発明を狙う他国のスパイたちに狙われていたなり。世界の全ての人々のための発明を独占
させてはならない!次々に襲い来る敵の送り込む怪物!ロボット!宇宙人(っぽいヤツ)!奴らを迎え撃つのは博士の
娘・ミッチー!発明の一つである薬品の注射で、まずはたくましい青年に変身!「七変化、GO!」そして現れる、我らの
セブンマン七つの姿を持つ、超能力ヒーローなり!でも一変化意外はほとんど怪物の姿ばっかし・・・ゆえに妖怪七変化?!
あらゆる敵を返り討ちにし、次にやってくるであろう敵の博士の基地を先制攻撃なり!しかし、敵地でエネルギーが切れて
しまい、力尽きたミッチーは・・・。そして、意外な味方、「妖怪使い」の敵の博士の母と息子から救いの手が!

わけがわかんねえなり!
あ、あらすじを書いているとゆ〜気がしねえなりな。以前紹介した「ザ・ムーン」の作者・ジョージ秋山も貸本漫画出身の
作家で、「ムーン」もそのいきあたりばったりさと、大きく空振りなハッタリ感もまさしくそのノリ。だがしかし、貸本漫画・
B級書き下ろし怪奇漫画単行本の星・好美先生はさらに上をいくなり!・・・上・・・なりや(苦笑)?既に貸本漫画という
ジャンルはなく、マイナー怪奇漫画方面で活躍中だった先生は、おそらくは当時流行の第二次特撮(変身)ブームの
影響と、それ以前からの怪奇物のノリを安直にミックスして、こんな異形のヒーローをひねりだしてしまったなりな。

少女・ミッチーがポーズを付けて「一変化GO!」と叫んでまず青年に!(笑)でも最初は、変身でなく注射された薬(注4)
効き目が出て、目が覚めたら男になっていたので驚愕(そりゃそうなり)。発明を守るための戦士として超人・セブンマンになって
もらったわけなれど、
なんでいちいち男になるのかは謎(笑)、最初から男の子のキャラにしとけ。しかも、変身を解く場合は
「ミッチーGO!」(爆笑)!!
ミ、ミッチーに戻るとゆ〜より、変身するみてえなりなあ。子供、または遊んであげてるおじいちゃんみてえなセンスが面白さん。
いちいちポーズをつけて叫ぶ、ってのも変身ブームの影響ありありなれど。イヤ、今の仮面ライダーだって誰にも教えられなくても
勝手にポーズつけて「変身!」って叫んだり、なぜか戦い方を知ってるんだから、セブンマンだけ「変」とかゆうの禁止!

七変化するヒーローとしては、当時既に「レインボーマン」があって、そっちはそれぞれの特徴ある能力を持ち・・・という
ものなれど、こっちは大半が妖怪!怪獣!(注3)敵の送り込んでくるロボットだか怪獣だかわからん「超獣妖怪」(注5)
の他、モンスターが隕石のようなものから現れたり、宇宙服みたいなのに身を包んだ、何語だかわからん言葉(っつうか、
記号と数字)をしゃべる一団とか、地球上の他の国から送り込まれてきた、研究を奪いにくるエージェントたちには
ど〜やっても見えねえなり。つまり、「スパイ物」「妖怪物」「怪獣物」などを、な〜んにも考えず、繋ぎ目を気にせず
単純にくっつけただけという豪快さんなり!・・・も、もうちょっと考えてから描かない?おじいちゃん、と一瞬思うなれど、
これがまた昔の紙芝居的とゆ〜か、駄菓子屋の合成着色・甘味料的毒々風味がクセになるとゆ〜か、変にハマって
しまうとゆ〜か、怖いものみたさとゆ〜か、このままいっちまってくれ!って気分でなんかバッド・トリップなり〜。

そんな徹底したいいかげんさの他、好美作品独特の不思議臭が全体に漂うなり。ゴルゴ13等さいとうプロ作品で、
会話中のキャラクターがよく外人風ボディーランゲージの手振りをみせるなれど、好美作品でも同様の手ぶり・・・
同様っつうか、阿波踊りっぽい不思議アクションを見せるなり。また、悲鳴や驚愕の声が独特。
「ウアッ」「アアッ」字にすると普通なれど、わざわざ2コマに渡って驚愕・・・コマかせぎな気もするなり(笑)。
まあ一見しょ〜もない・・・いや事実しょ〜もないなれど、こういった特徴はパロディーをやる側にとってはわかりやすい
記号となってくれるゆえ、むしろどんどんやるべし。でも、「天然」にはかなわねえなりよ、こ〜ゆ〜のは。

以前よりつまらぬ整合性や完成度よりも、インパクトとハッタリを推奨してきた総統ちゃんなれど、ここまでイッて
しまうと別次元なり!好美先生は「こうしよう」と思ったのではなく、「こうなっちゃった」のであり、素人が安易に
真似てできるものではねえなりよ。つうか、今こんなの描いても単に「ど〜しょ〜もない駄作」扱いは必定。多分、
描いてる本人も途中でやんなってくるに違いないなり。好美先生の真に偉大なるは「それでも描き続ける」こと
にあり!「描くこと」自体が目的という、ある意味正しく漫画道!実際、描いたそばからその作品内容は忘れて
いってしまったとのこと。口ではなく、手を動かしたものこそが「作家」であり、その意味では頂点であるなり!

総統ちゃん命令10001号!

この作品より真に学ぶべきは「とにかく作る」ことなり!出来、不出来以前にまず「作品」がなくては始まらぬ!
物描き希望諸君は、たとえどんなに出来が荒々しくとも、まず想いを「形」にするよう手を動かすべし!
べしったらべし!!べし!


(注1)貸本漫画描きからメジャーに進んだ有名作家も多く、その存在は決して無駄ではなかったなり。
(注2)実に三百数十冊!・・・でも本人すらも正確な数がわからない、ものすげえ描き飛ばしぶり。
(注3)一つだけ「分身の術」みたいなのも。しかし、この「四変化」ではもう一つ、怪物にも変身!
・・・作者もいきあたりばったりで、ちゃんと数すら数えてねえなりなあ。
(注4)「空気中のイオンを集めた」??薬。これ以前にミッチーの両親は薬が強すぎて実験失敗で死亡
・・・ってオイ!
(注5)「超獣」ってネーミングが、「ウルトラマンA」のころに描かれた漫画なのを証明してるなり。


「妖怪七変化」
 
829のちょっとEはなし ・・・セブンマンTシャツ販売中〜ッ!(笑)





「動力・・・?自家発電(直後墜落)」


(帝国移民局の定例会議にて)

いまや絶滅危惧種たる我らワータイガー、アムール系やらマレー系やらスマトラ系やら人種関係なく、もはや
結集して種族の繁栄に奮励努力するなり!でも総統ちゃんは7歳児なので、どう努力するのかわからぬなれど。
(一同、何か聞きたそうな総統ちゃんから目をそらす)

そういや、最近は義勇兵に来てくれてる他種の猫科ライカンスロープが移民として入国してるなりねえ。
わが国の民族的純潔は保たれるなりや?・・・え?ワーチーターとかとは混血できないから大丈夫?ならよし。
でも、いっぱいいるワリに戦闘力のないワーキャットなんていれちゃダメなり!あんな退化した劣等民族の
入国は認めぬなり!敵・ワーウルフも、劣等なワードッグなんて使ってるから、国をのっとられそうなりよ!
(流石に独裁者なので右派民族主義な総統ちゃん)
いや、その役立たず度合いがきわまり、いてもいなくてもいいレベルならばちょっとくらい入れてやってもいいかも
しれぬなりなあ
・・・猫と移民であのアニメを思い出したので。てなわけで「NieA_7」について語るものなり!
+
墜落した妙にシンプルなデザインの巨大UFO乗っていたたくさんの宇宙人・・・彼らは、電波受信用の頭のアンテナと
とがった耳以外は人間となんら変わらず、単なる外国人移民よろしく、地元になじんでしまったなり。彼らにはいちおう
等級があり、主人公・貧乏浪人生の繭子の部屋に居候中のニアは、_7(アンダーセブン)という、いわば戸籍無し状態の
最底辺、しかも宇宙人なのにアンテナ無し。ガラクタを集めてのUFO(注1)作りが趣味で、社会的には野良猫のような、
いてもいなくてもいい存在なり。そんなノラ猫の飼い主状態の繭子、廃業寸前の銭湯に下宿し、バイト代も学費に費やされ
喰うものにも困る毎日。そんなヘタレた二人と周辺住民のこれといった大事件もおきない日々がダラ〜リ続くなり。

いや厳密には銭湯廃業の危機や、同世代の女の子と楽しめない繭子の悩み、アンテナもないくせに何かUFOからの
電波受信してフラリといなくなるニア・・・などの小事件はあるなれど、やはり世間的にはまったくもって「とるに足らぬ」
事件であり、そのへんはニアの社会的立場同様なりね。宇宙人の移民、というとハリウッド映画の「エイリアンネイション」
が先にあったなれど、何なりや?この空気の違いは(笑)。設定はSFのはずなのに、むしろ'70年代の松本零士作品
「男おいどん」に状況が近いなりなあ。いや、四畳半物にSFが加わった「ワダチ」や「大純情くん」よりも(笑)。

しかしこの作品、何のために「UFOでやってきた宇宙人」なのかサッパリわからんなりね、別に単なる「外国人移民」という設定でも
かまわんなり。おそらくそれだと話が生々しすぎる・・・からではなく、同じスタッフによる「灰羽連盟」で灰羽たちが役にたたない天使
の輪や羽を持つのと同様、地元になじんでいるアンテナ付き宇宙人と昭和40年代風風景の組み合わせ、という「絵」が先にあり
いろんな設定はあとから付いてきたと思うなり。原案の安部吉俊氏の脳内イメージ優先で作品の方向を決定してるなりな。
普通のプロデューサーなら「誰に売るつもりなんだ?」と言うところなり。これ、よく企画通ったなりね〜(笑)。
でも実際、二人の困窮生活のドタバタや、ニセ外国人みたい下級宇宙人たちの生活ぶり、銭湯経営継続のための涙ぐましい
営業努力など、コメディー部分はなかなか笑えるなりよ。このへんは原作マンガ(というか、ほとんど同時進行)も同様なり。
癒し系とも違うし、「なんだかよくわからん状況だけど、そこはかとなく面白い」という、説明の難しい作品なりなあ。

「アンテナ」という社会とのつながりを持たぬ落ちこぼれ、ニア。しかし、UFOからの呼び声だけは一人なぜか聞こえ、後半一時
行方不明に。そしてフラリと帰ってきて、UFOは後に光となって消えてしまうなれど、ニアが何かしにいったワケでもないらしく
ホント、その他大勢の一人でしかねえなりなあ、アニメの副主人公のくせして。最終回、しれまでの11話はずっと夏だったのが
終わり(注2)、秋になってるなれどニアだけ服装は夏のまんま。他に服がないとゆ〜よりも、冬もこのまんまな気がするなり、
キャラクター的に。このまま永遠にこの姿のまま、野良猫のようにあの部屋にいついているようなイメージが。

総統ちゃん命令第10039号!
原作無しオリジナルアニメ、というとロボットによるドンパチや美少女とのラブコメ、またはファンタジック(注3)RPG風というのは大定番、
そしてメディアミックス展開な気がするなれどいささか食傷ぎみ。アニメの偉い人もたまにはこんな脱力系企画にOK出してやるべし!
べしったらべし!!べし!

(注1)・・・信じがたいことに、原理不明の動力で浮遊できる・・・なれど、しかし(笑)。
(注2)・・・「うる星やつら・ビューティフルドリーマー」や「エヴァンゲリオン」など、「祭り」的状況の舞台は常に夏なり。
でも「Niea_7」の場合、ひと夏の思い出というには、あまりにも生活臭が強いなりなあ(笑)。

(注3)・・・「ファンタジック」なんて英語は存在しねえなり!


「NieA_7(ニア・アンダーセブン)」


公式サイト。パイオニアの海外向けサイトもあるなれど
副題の「ドメスティック・プア〜」(家庭内貧乏)って・・・





「くらかーるニ御用心!」


(帝国科学研究所・新物質開発成功との報にやってきて)

ワーウルフどもを殲滅できる、新兵器のもととなる新物質の合成に成功したとは誠なりや?
なになに?「くさやとホンオフェ臭豆腐シュールストレミングを攪拌・日向で数日置いてから
この物質をワーウルフやワードッグに対しあびせかければ、奴らの鋭敏な嗅覚は大ダメージ、
即座に失神・無力化で我らに勝利をもたらすであろう」・・・なめとんのか!
こ〜ゆ〜のは「合成」とか「開発」とは言わねえなり!予算使いまくってこのザマなりや!
責任者は内側にべっとり引き割り納豆を塗りつけたフルフェイスヘルメット、一週間着用の刑!
・・・しかし、偶然でも革命的新物質とゆ〜ものができぬものなりや?ああ思い出した、あの小説
なんて、そもそも添加物だらけのチーズからできた物質が、宇宙大活劇の始まりだったなりよ!
てなわけで、今回は「銀河遊撃隊」について語るものなり!

天才大学生・ジェリーマットは実験中、あらゆる物体を瞬間移動させる物質を発明したなり!
・・・とゆ〜か、粒子加速器に冗談で
チェダー・チーズを入れてみた結果の偶然なれど。この物質、名づけて
「チェダイト」を制御する放射器を大学所有のジャンボジェット機
(フットボールチームや応援団の移動用)に
搭載しての実験で、設定ミスから地球をはるか離れた宇宙空間に飛ばされてしまうなり!

まきぞいで連れてこられた友人で学長の娘・サリーと、この発明を狙って乗り込んだ、大学の用務員に
なりすましていたソ連のスパイ
ジョンをも仲間にして、へんてこスペースオペラな状況で大暴れ!
心を乗っ取る正体不明の悪の宇宙人・ロートノイに対抗するため、
正義の仲間と手をとりあって
「銀河遊撃隊」を結成なり!正義と自由の旗のもと、行け!アメリカの若者たちよ!(馬鹿)


この小説の前に、「CCCのスペースラット」という短編があったなり。CCCはやはり宇宙の平和を守る正義の組織で、
スペースラットとはその隊員のこと。ほとんど収容所での拷問みたいな過酷な訓練を乗り越えて、隊員となった主人公と
その親友、最初の任務からしてあまりに過酷だったが、彼らはそのボスを追い詰める!しかし、その正体は、そして
その後(ネタバレ注)・・・

この短編のあとがきで、作者ハリイ・ハリスンは「死んだ芸術」・スペースオペラについて語っているなり。自らもハマって、
大好きだったスペオペ・・・しかし、ご都合主義とデタラメ科学とアメリカ万歳な内容から、一向に進化しないお約束ぶりに
対する、「最高の破壊=お笑い」をたたきつけたなり。安直にここがダメ、ここが子供っぽい、ここがご都合主義・・・と
あげつらうのではなく、ダメなものを笑える「ネタ」としてエンターティメントするとゆ〜、最も凶悪にして高レベルの批評
スタイルなり!何より、叩き潰すための批判ではなく、「愛」が感じられるのが素敵なりね。「ああ、ひでえなあ〜、
・・・好きだけど(笑)」な、そんな屈折した愛情。これが日本の漫画だとアニメ・特撮・SFに対するその手の
パロディーとして「岸和田博士の科学的愛情」(トニーたけざき)があるなれど、その先駆ともいえるなり。

「銀河遊撃隊」でも、このステロタイプなスペオペのお約束パロディーがふんだんに見られるなり。そもそも
裕福で才能あふれるアメリカン・ウェイな白人の若者主人公二人、なぜか英語で会話する宇宙人たち、
人間型宇宙人とグロテスクな宇宙人、しかし・・・、地球人以外(アメリカ人以外)の人命軽視、宇宙の老師との
禅問答、宇宙を制する秘密兵器と、それを守る一族・・・など、ありがちなパターンを全て「ボケっぱなし」型
ギャグに変えており、むしろセンスはイギリスン(造語)のそれに近いなりね。アメコミヒーローのパターンを皮肉った
「マーシャル・ロウ」に通じるところも(あんなにバイオレンス&シリアスじゃねえなれど)あるなあ、と思ったなり。
実はハリスン、これ以前にもスペオペの後を継いだ「ミリタリーSF」(『宇宙の戦士』等)のパロディーである
「宇宙兵ブルース」なんかも書いており、これまたブラックユーモアあふれる傑作なので読むといいなり〜。
(ちなみに挿絵は藤子F)できれば「銀河遊撃隊」は「宇宙のスカイラーク」「レンズマン」等を読んでから、
「宇宙兵ブルース」は「宇宙の戦士」等、パロディーもとを読んでからの方が面白いなり。

本作品は、「批評」行為が「自分の考えと違うもの」に対する攻撃でなく、笑いとエンターティメントによって
攻撃された側に「やられた!」と思わせるプロの技なり。怒りが笑いの前に全面降伏する様は痛快なり!
もし大好きなジャンルの作品が、長く続いた上でマンネリ化したり、ジャンルそのものが飽和化して
似たような有象無象だらけになったら、その時こそ「愛のあるパロディー」を叩きつけるところなり!

総統ちゃん命令第10081号!
あ〜、仮想戦記物と「銀英伝」型壮大抒情詩物の、この手のパロディーって何かあった?なければちょうど
穴だと思うんで、誰かやってみるべし。つうか、仮想戦記の方は大滝よしえもんがやるべし。
べしったらべし!!べし!
 

(ネタバレ注)・・・実は敵の大ボス=CCCの指揮官で、悪の組織と戦おうなんて考える物好きな若者を集めてしごきまくって脱落させ、
それをも乗り越えてしまったスーパーマゾヒスト(笑)な奴らは生還不可能な過酷な任務に送り出して抹殺、というもの。


「銀河遊撃隊」

ハヤカワSF文庫。絶版なれど、古本屋で探すとたまに見かけるなり。ネット上でもamazonのユーズド商品
として出品されてたなれど、業者のは¥113、個人出品は\1200と、えらい価格差だったなり(笑)。
今は公立図書館の本の貸し出し予約もネットでできるところが多いので、探して読むべしったらべし!






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