風か嵐か蒼い稲妻(ザブングルに非ず)

(帝国ニュータイプ研究所再開時における発言)

以前、ニュータイプ部隊を編成すべく素養のありそうな子供を集めて育成しようとしたなれど、
なんだか問題児童とゆ〜か、特殊学級ライクなシロモノになってしまい挫折したことがあったなりなあ。
ガンダムに出てくる「ニュータイプ」は、実戦において何が有利かというと、そのテレパシー的な力で
宇宙空間でレーダーに頼らず「気」「気配」「殺気」で敵を認識、狙いもせずに敵を狙い撃てることな り。
これにより、常に敵に対し先手がうてるわけで、敵が殺気をもって引き金に指をかけた瞬間、急な
回避運動を行えば、確実にかわすことまでできてしまうなりよ!しかし、しょせんニュータイプは数が
少なく、しかも精神面で不安定なのが多いゆえ、戦略的に使いにくいのもまた事実。敵に対して下手に
分かり合えたら、そりゃ戦争にならねえ気もするなり。そこで!この特殊能力を戦闘用教育型
コンピューターのOSとして再現しようと考えた者がおったなり!クルスト・モーゼス博士。
人間の脳の働きは、電気信号のやりとりであるわけで、ニュータイプの脳の働きをを電子的に
バックアップ、これをプログラムとして再現してしまったなり。その名も"EXAM"(試し)!
てなワケで今回は「機 動戦士ガンダム外伝」の「戦慄のブルー」他、ゲームやコミックス、小説の
モビルスーツ「ブルーディステニー」と非ニュータイプの凄腕パイロット・ユウ・カジマが主役の
シリーズについて語るものなり!

宇宙世紀0079、全高18mの人型新兵器・モビルスーツ・ザクをもって独立戦争を挑んできた
スペースコロニー・サイド3「ジオン公国」。これに対抗する兵器を持たなかったため大打撃を
受け、戦時急造でモビルスーツの量産・配備を行わねばならなくなった地球連邦軍。各地で
GM(ジム)と総称される何種もの仕様 の異なるモビルスーツが並行生産され、順次実戦投入
されていったなり。これらを「使える」レベルにもっていくには、その搭載コンピューターに
実戦をかいくぐった機体のデータを転送するのが最も早道。かくして、最初に実戦を体験した
試作機「ガンダム」のデータは、補給部隊により持ち帰られGMに移されたなれど、それだけ
ではなかったなり。「モルモット部隊」・・・新型のGMを次々に供給され、実戦テストを行う
極めて危険、実際死傷率の高い特務部隊。彼らは率先して敵モビルスーツと渡り合い、
機体コンピュータの「経験値」を上げることで、モビルスーツでの実戦を経験して無いパイロット
ばかりの連邦軍の機体レベルを上げるための、重要な任務部隊なり。

ある日ジオン軍との戦いのあと、彼らの部隊は蒼いGMによる襲撃を受けるなり!
味方のはずの同じGM・・・いや、火力も機動性も、まるで別物。味方が次々と屠られていく。
優秀な隊のパイロットであるユウ・カジマはなんとかこれに損傷を与え、撃退。そして後日、
不時着した味方輸送機の中にその機体を発見するなり!・・・BD-1=ブルーディステニー1号機

陸戦用ガンダムとGMの改造型であり、ジオンからの亡命科学者・モーゼス博士が開発した、
ニュータイプの操る機体の機動性を再現した機体。しかし、以前のパイロットは操縦中に謎の
暴走。敵味方を問わず、武装した全てを破壊しようとしたなり。新たにこの機体のパイロットと
なったユウは、同じEXAM搭載のイフリート改を駆る「ジオンの騎士」ニムバス・シュターゼンと の
戦いを通し、このOSが一人のニュータイプの心を写したものであり、搭乗者の精神にまで
影響を与える、まるで霊に取り付かれたかのようなヤバい機体であることに気づくなり。そう、
EXAMは周囲に「殺気」を放つ全てを探知、殲滅する!イフリート改との相打ちでBD-1はEXAMを
搭載した頭部を喪失。ガンダム型の頭部を持つBD-2はニムバスに奪われ、ユウたちは残された
同型機BD-3で、BD-2を追って宇宙に向かう。狂信的なニムバスの駆る、暴走を防ぐための
リミッターを持たないBD-2は強敵なり!果たしてユウは勝利することができるなりや!?

このシリーズ、最初セガサターンのコクピット視点のゲームとして登場。サターンはポリゴンが
汚ねえので、この手のゲームには不利なれど、けっこう頑張った出来なり。しかし、三部構成で
1部につき5ステージしかないのがサギなりなあ。(あとで3つ合わせたのが出たし)最初、
ノーマルのGMで戦闘、BD-1やイフリート改相手に苦戦するなれど、第二部でBD-1、第三部でBD-3に
乗り換えてからその機動力に感動するなり。何が違うかというと、ダッシュやシャンプでの
エネルギー消費と回復力に余裕があるなりな。これでブンブン機体を振り回せるなりよ。
また、全てのステージでA評価を得ると、オマケとしてアムロのガンダムとのシミュレーションが
プレイできるなり。こいつはめっぽう強力で、こっちがビーム一発撃つ間に五発打ち返して
来るようなバケモノ。しかも至近距離で後ろから撃ったビームさえかわしてしまう!いかが
処置いたすべきなりや?この機体・・・ムムッ!大滝よしえもんの生霊からの電波受信!

「基本的にダッシュ左連続回避、ガンダムが正面至近距離に飛び出したと ころでビーム、
体勢を崩したスキに連続ビームサーベル攻撃(2回は確実)、この繰り返 しで勝利。
慣れると勝率50%はいくようになるザマス。ノーダメージで勝ったこと もあり。」

ほほう、しょせんはプログラムだけあって、攻略パターンがあるなりな。今度やってみるなり。

また、コミックス版と小説版もあり。特に小説は、最近講談社文庫版として復刻!アニメの
文庫でなく普通の小説と同じシリーズに含まれることになったのがすげえなり。書いたのは
『機動戦士ガンダム公式百科事典』のミナカ・ユンカース教授こと皆川ゆか。ゆえに、女性
(いや女装)の視点で書いたものとは思えぬほどミリタリー要素が強いなり。もっとも、ヤングアダルト
小説も書く人なので、ユウとオペレーターのモーリンのエチいシーンもあるなれど(ポッ)。また、
巻末の解説の人も書いてるなれど、ユウの戦闘における殺人行為に対する悩みの部分、
男性心理、特に戦闘機パイロットに顕著な闘争本能と善悪関係なしの勝利への欲求を
理解して無いような。いや、総統ちゃんも女の子なれど、我ながら思考が男っぽいゆえ。

てなところで総統ちゃん命令第6038号!
「ブルー」が近年再認識されたのは、「ギレンの野望」のイベントとして使われていることも
大なれど、なんとPS2版「ジオン独立戦争記」では、「コロニーの落ちた地で」と共にキャラもメカも
エピソードもカットされてしまったなり!許すまじ、SEGA系ガンダムゲームキャラの排斥行為!
復活させるべし、と強く要望、ってゆーか命令!べしったらべし!べし!


機動戦士ガンダム外伝-THE BLUE DESTINY

左は講談社文庫版


ガンダム(外伝)研究所
詳しい解説があるなり。


追記・ゲーム中、ユウはプレイヤーキャラであるためセリフはなく、 「ギレンの野望」でもセリフは全て
「・・・・・。」PS版「ジオンの系譜」のゲーム中、「コロニーの 落ちた地で」のレイヤーと接触すると発生する
会話で、「お互いここでは肩身が狭いな」なんて言われてしまうなり (笑)。




「90式戦車はブリキ缶だぜ」

(強襲空挺突撃旅団創設計画会議にて)

以前、のらごん龍騎兵隊を編成したなれど、なかなか活躍しているようで何よりであるなり。
そこで総統ちゃん、また竜族や大型モンスターを使った騎兵隊を結成することを提案するものなり。
今回は鷲の上半身と獅子の下半身のモンスター、グリフォン(グリフィン、グリュポン、グライフ)による
強襲空挺突撃旅団を設立すべし!ドラゴンより早い動き、ワイバーンより強い打撃力、地を駆け、空を飛び、
三次元に自由に機動しつつ敵を翻弄・・・ああ、そういやそんな名前のゲームがあったなりなあ・・・
日本外人隊部隊・第501機動対戦車中隊・・・通称「ガ ングリフォン」!

21世紀初頭、経済の破綻と食料危機のため、世界は4つのブロックに分かれ、対立していたなり。
汎ヨーロッパ連合(PEU)・アメリカ自由貿易協定(AFTA)・アジア太平洋共同体(APC)・アフリカ統一機構(OAU)。
南北アメリカは孤立主義をとり、アメリカの市場を失ったPEUとAPCは、アフリカへの進出をかけ対 立、ついに
リビアで演習中のPEU軍に対し、APCの新鋭人型戦闘兵器12式Hi-Macsが輸送機から降下、 奇襲攻撃を
開始するなり!それまでの2〜6脚型の歩行戦闘車が歩行やローラーダッシュで、二次元の動きだったの に
対し、ジャンプと滑空が可能なHi-Macsは、「90 式はブリキ缶」(注1)とあざ笑うドイツの新型レオパルト3さえ、
上空から一撃で粉砕してしまうなり!この12式、日本の三菱とマクダネル・ダグラス(注2)の共同開発。国は
仲が悪くなっても、企業同士は勝手に提携してるのなりな。ゆえにAFTAもVW-1という12式の同 型機をもつなり。
APCに派兵を求められた日本政府は、憲法違反にならぬうよう、「日本外人部隊」を設立。12式と攻撃ヘリを
主力とする彼らは、少数精鋭をもって敵地に殴りこみ、死と破壊を撒き散らし暴れまくるなり!

セガサターンの苦手なポリゴン3Dシューティング。しかし、にもかかわらずこの「ガングリフォン」と続編
「ガングリフォンU」は、サターンの シューティングの中でも最高のものなり!与えられたミッションをこなし、
襲い来る敵を打ち負かし、生き残ってステージを進んでいく形式なれど、それでも戦争全体はAPCに とって
不利になっていき、途中介入したAFTAのためにPEUもAPCも敗北、という、ガングリフォンの強 さをもって
しても決定した歴史までは変えられないなり。しかも難易度は相当高く、操作自体も簡単ではないなり。
そう、決して「爽快」ではない、勝てない戦争であろうと、黙々と任務を遂行するプロの気分だけはたっ ぷりと
味わえるなりよ!そう、Uではステージ間に、PEU側の対APC向けラジオ放送(東京ローズならぬ、
ベルリン・リリ−)まであり、この世界を構築する「空気」に本気でこだわっているところが最高なり!

Uの120mmは通常弾の他、三点バーストできるものや、威力は半分なれど、直撃せずとも爆発してダ メージを
与える近接信管タイプがあるなり。オススメはこ の近接信管タイプ。特に航空機やヘリに有効なれど、
ジャンプして上空から当てれば威力二倍=通常弾と同じ、なので、一発一発の威力で劣っても確実な
ダメージを高機動力を発揮する敵に対しても与えることができるなり。すなわち「下手な鉄砲も数撃ちゃ 当たる」。
第二次大戦のアメリカ戦闘機みたいな、小口径多銃主義なりね。たまに飛来する、高速のユーロファイ ターや
F117ステルス(高得点)さえ、出現位置を覚えてコース上でジャンプ、撃ちまくれば堕とせるなり よ!
これとロケット弾、誘導ミサイル(注3)を上手く組み合わせて戦うなり。なおこのゲーム、基本的にコクピット
視点で、「アーマードコア」や「ガンダム外伝」と異なり、敵を自動ロックオンして追尾できねえなり。 だから、
高速で移動する敵の未来位置を予想して、そこに撃ち込む偏差射撃の腕が必要。甘くないなりよ〜。

ムム!大滝よしえもんからの生霊電波受信!
「イージー、ノーマル、ハードと『U』を最高評価でクリアしたザマ スが、新たにエキスパートやらプロやらの
隠しモードが発生・・・でもクリア!得点を稼ぐために援護の味方機 もつけないザマス!」
ムウ〜・・・今回は単なる自慢話なりや?

ガングリUになってから、12式以外の歩行戦闘車やヘリ、戦車で一定時間を戦い抜くモードがプレイ可 能に
なったなり。ステージにもよるなれど、やはりドイツのHi-Macsとでもいうべきヤークトパンター が使いやすい
なり。飛行場での輸送機防衛ステージでは、南アフリカ製140mm砲搭載のイギリス歩行戦闘車エレ ファント
が、火力と装甲で楽にクリアできたなり。戦車では・・・た、対空戦闘がまともにできねえなり。

ところで、さらに続編の「ガングリフォン・ブレ イズ」。後継機である16式で戦うプレステ2用ゲーム、開発は
ゲームアーツなれど販売はCAPCOM。しかしこれ、絵は綺麗になったなれど、レーダーの機能低下 や、
以前は降下してくるヘリから砲弾を補給してもらっていたのが、あろうことかフィールド上に
アイテムが落ちてる
感じになってしまい、気分が台無し!しかもステージは少ない。よって、サターン版ファンには不評な り。

と、いったところで総統ちゃん命令第6454号!
「ブレイズ」での失敗を是正、旧作の雰囲気でオンラインプレイできる新「ガングリフォン」を発売すべ し!
・・・って、韓国と共同でやってるんだっけ?成 功させるべし!べしったらべし!!べし!

(注1)ゲームに出てくるのは装甲などが強化された「90式改」。 一作目のムービーで盛大にやられるなり。
しかし、現実の90式の前面複合装甲は、零距離でも120mm砲弾 の直撃に耐えるなり!
(注2)主力戦闘機F4やF15のメーカー。ヘリコプターで有名な ヒューズ社を吸収するが、自らもボーイング社の
一部門に。このゲームの一作目が発売されたころは、まだボーイング 傘下ではなかったなり。
(注3)初代は照準機で敵を追い続けて命中させる第二世代型対戦車 ミサイル。(ジョイパッドを使っているので
むしろ第一世代みたいなれど)2では、ロックオンすれば勝手に追尾 してくれる第三世代ミサイルに。


「ガングリフォン」「ガングリフォンU」

本格的資料集。他のガングリ
ファンサイトへのリンク集が便利。
攻略ムービーが閲覧できるなり




「おっさんが鼻血出してハァハァアニメ!?(ある意味正 解)」

(独立重装歩兵大隊設立会議にて)

いや、前回のグリフォン部隊は大失敗だったなりな。陸の王者・獅子と空の王者・鷲のキメラだけに、やつら
プライド高くて命令聞かねえなり。ワータイガーより格上だと思っていやがるなり!おまけに反乱起こしやがった
ので、已む無くたまたまうちの軍に雇われてる子供たちに会いに来ていた、成体20m級ののらごんオヤジ
成敗してもらったなり!いやもう、ブレス一発で半径数百メートル吹っ飛んだなりよ!最終兵器レベルなり!
でもって、オヤジも雇おうかと思ったら、のらごんの大人は戦争するとシャレにならんのでしちゃダメルール
だそうで、子供たちに怒られてたなりよ。戦争ゴッコにならないからって・・・ごっこのつもりだったんかい!
・・・この先不安ゆえ、今度は鬼(オウガ)、大型の鬼族に鎧を着せて、歩行戦車的に用いる重装歩兵の
部隊を編成することを提案するなり!我らワータイガーが軽装歩兵、これと獣戦車との中間にあたる、
戦車の行動に適さぬ市街や山岳での活躍が期待できるなり・・・ああ、アレなり、ボトムズのATみたいなの。
ってゆーか、装甲化された「鬼」だからズバリあれ・・・そう!「ガサラキ」のTA(戦術甲冑)!

21世紀初め、国連の要請に応じた海外派遣や、国内治安維持を担当する「特務自衛隊(特自)」が発足。
そして2017年(ごろ)・・・特自の新型装備として、人工筋肉「マイル1」で駆動する全高4mの人型装甲
兵器・タクティカルアーマーが採用され、実験中隊による運用試験が行われていたなり。これを開発
したのは、(トヨタみたいに)企業城下町を持つ大会社・豪和インスツルメンツ。実は古くから、朝廷など
権力者を表に立て、代わりに裏で大きな影響力を持つ「傀儡子」。そして、その道具として伝承された
鎧を纏った、異形の力で作られた人工の鬼・「骨嵬(くがい)」。TAは、これの組織を解析して作られた
物だったなり!(注1)。しかし、同じ頃に東欧で大量破壊 兵器の保持の疑惑を持たれているベギルスタンに
おける、多国籍軍との戦闘にその姿を現した部隊も、また同様のTA・・・いや「フェィク」(注2)

急遽ベギルスタンに派遣が決定された実験中隊には、豪和一族の四男がいたなり・・・ユウシロウ
若干16歳、正式な隊員ではないにも関わらず、大尉の階級を持つ線の細い少年。しかし、誰よりも
巧みにTAを操つり、なおかつ彼が操作するTAの人工筋肉は明らかに他の機のそれよりその性能を
発揮しているという、謎の人物なり。派遣の前、ユウシロウは父や兄たちの前で、「能」を用いた
実験を行っていた・・・「餓沙羅鬼(ガサラキ)」の降臨。能の舞は、シャーマンの踊り。異界の力を持つ
何かをこちらの世界に呼び出す舞。異界の門が開き、何かがやってきた瞬間、全く同時期に違う形で
ベギルスタンで「ナダ」(=ガサラキ)の降臨実験中だった少女・ミハルとユウシロウの精神がリンク。
「呼びもどさないで!恐怖を!」
その接触でユウシロウは「ガサラキ」を帰してしまい、一方、ミハルのいたベギルスタンでは謎の
高エネルギー爆発が。これが、国連に「大量破壊兵器実験」と認定されてしまった物の正体だったが・・・。

リアルっぽい政治・軍事・経済などの描写で、地味なおっさんがいっぱい出てくるアニメ。ってゆーと、
「太陽の牙ダグラム」を連想するなりな、同じ高橋監督の。最後の悪役はスーツにオールバックだし(笑)。
しかしその一方、ポリティカルフィクションの他に「伝奇物」としての一面を持っているのが個性的なり。
ただ問題なのは、これらの融合が上手くいってないことなりな。軍事・政治面専門キャラと伝奇専門
キャラ、その中間に位置するキャラ(注3・ユウシロウとミハル)を きっちり分けて、それらが次第に接近して
交じり合っていく感じにしたら良かったと思うなりな。24話での珍しくも激しい戦闘(ボトムズと違い、
派手な戦闘が少ないなり)、それも日本が仕掛けようというアメリカに対する経済戦争の阻止のため、
米軍の(かつてベギルスタンで彼らを襲った物で、今度は組織『シンボル』からアメリカに提供された)
フェイク部隊が豪和本社襲撃、の後の最終25話はいきなりガサラキ降臨で異次元SFなり。しかも
なんか(さんざん言われたけど)EVAっぽいし。また、専門用語が多すぎて何話してるのかわからんのも
問題なりな。「ガオガイガー」では、オモチャじみたロボと武器のガジェットに対し、ムリヤリな科学的解説の
ギャップが面白いなれど、「ベターマン」とか「アルジェントソーマ」、この「ガサラキ」ではむしろ小難しい
用語乱発はマイナスなりな。おそらく、これらに共通している科学設定の野口透のせいなり〜。

ATの低コストでジャンクパーツから再生できる手軽さに対し、やたらサポートが付いてパイロットに対す る
ドーピングまで行えるTA、市街戦用戦術兵器としてはあまりに手間とコストがかかりすぎで、逆に
リアルではねえなり、いくら実験段階とはいえ。1/35スケールプラモの出来はいいのに、もったいねえなり。
特に、同クラスで同じ監督作品である、ボトムズのATとどうしても比較してしまうので、ローラーダッシュの
ような爽快な動きをしないTAは、ただ乗員のストレスの描写ばかりが目だってしまい、24話でフェィクが
オプション装備していた正座姿勢ローラーダッシュ装備が出るのが遅すぎなり。ただ、本来勝てるはずの
無い相手・・・Su-37、F22といった戦闘機の攻撃を、奇策をもって撃ち落すところはいいと思うなり。

一方、伝奇的兵器・骨嵬は、ガサラキに力によって出現した繭のようなものを中心に、職人が組んだ
大きな鎧の中に肉体(現代のマイル1同様のもの)が構成され、ガサラの舞によってトランス状態になった
操者を腹部にとりこみ稼働。TAよりはるかに生物的に素早く動く骨嵬は、刃物しか武器が無いのに
現用兵器であるフェィクを圧倒・・・でも、戦闘シーンは平安時代での対人戦闘(単に虐殺)と、フェィク2機
に対してのみであり、あまりに暴れたり無いなり。伝奇方面からポリティカルフィクション方面に接近、
最後に遂に現世に乱入してフェィクやTA、戦車や戦闘機までをバッタバッタと斬り倒さなければ、
そりゃ娯楽作品としてやらなきゃウソってものなり!それをやらずして何がアニメなりや!

そんなわけで、「可能性」を秘めながらイマイチ盛り上がらなかった「ガサラキ」。予定のあった劇場版も
立ち消えてしまったようで、なんとも残念なり。なにぶん、話が壮大すぎるのに2クールしかなく、
しかも解り易くしたり、爽快に魅せるための工夫があまりに不足しているのでは仕様がないなり。

てなわけで総統ちゃん命令第6933号!
「ガサラキ」の世界観をもとにポリティカル専門、伝奇専門のアニメを別々に作るなり!
あまりに素材としてもったいない「ガサラキ」を復活すべし!(ガンダムはお腹いっぱいだし!)
べしったらべし!!べし!

(注1)解説では豪和が「鬼の腕」を解析、となっているなれど、本編に はそれは出てこないなり。っつうか、
残された腕から解析ってのは、「ターミネーター2」とまるっきり同じに なってしまうのでいかんなり。

(注2)オリジナルの骨嵬ではなく、それの金属製模造品ゆえ「メタル フェィク」なり。劇中では単に「フェィク」。

(注3)2人は「嵬(かい)」「インヴィテーター」と呼ばれる、ガサラ キのもとである異星人たちの遺伝子操作で
何世代も前の嵬たちの記憶を受け継ぐ、一種の生まれ変わりたち。なぜ か、前の世代と顔も同じ。
ユウシロウは死亡した本物の憂四郎の代わりにその記憶を転写された親戚 の子供だったなり。
(豪和一族であり、能の師匠である空知検校が実の祖父。)ちなみに、 TVでは平安時代の彼らが描かれた
なれど、漫画版やドラマCD版ではまた違う世代・違う国での彼らの物語 が描かれたなり。

追記)日曜朝、という内容に全くそぐわぬ時間に放映していた「ガサラ キ」何せ、前番組が「ファンシーララ」(笑)。
ところが、その次に続く対談番組が「右翼時事放談」って感じのもので、 なんかヴァーチャルだったなり〜。


「ガサラキ」

Shima_net
Web
「ガサラキの感 想」
コーナーが参考になるなり


 




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