「愛という名の忠誠心 Part.2」

あったしバ〜カ アホでモロま〜ぬ〜け♪

などと、「はれぶた」での和子先生の既知外自己陶酔を超えたキレまくり演技な声優・三石琴乃
原作の先端恐怖症などなにやらシリアスな過去がありそうな(そして伏線をはりつつもさっぱり
明らかにならない)キャラと違って、明るいのを通り越して常時ポジティヴ&ハイテンションなエクセル。
長いまわしセリフが多くて大変なり。「はれぶた」での元気な十円安と違って、常に瀕死な抑え
気味演技なハイアットを演ずる南央美。(ちなみに第一話にはハイアットが出てこない代わりに、
報道シーンで『はれぶた』の矢玉アナがなぜか南央美声でカメオ出演)加えて、しょっちゅう出てくる
原作者役の高木渉 。まさか六道神士も自分の声がガロードや鬼塚や高木刑事になるとは思わな
かったなりな(笑)。そういや「ちびまる子ちゃん」のさくらももこの声は、まる子役のTARAKOの声に
実際似ているなれど、六道神士の声ってガロード/鬼塚声なりや否や??

さて、毎回毎回「実験」と称し、SFやら恋愛ゲームやらサバイバルドラマやら、B級アクションムービーやら
怪奇ドラマやらスポーツ物やらetc、etc、スタイルを変えつつやってる事とキャラはいつもどおり、そんな
暴走既知外脚本で暴走する「へっぽこ実験アニメ」。視聴率強化週間として、ムサい男キャラはほとんど
顔を出してもらえず、女の子ばっかし登場の回(その前の回の作画が最低だったのに対し、この回は
作画が最高)まであったなりな。(注)これら、原作の持ち 味とまるで違う展開対する原作ファンの怒りを
当然予想して、実際の視聴者の反応なんてまだわからない時期に製作されてる第五話(社会派ドラマ風)の
冒頭、新聞の輪転機の画像にかぶせて「原作ファンの衝撃新たに」「実験からまわり」なんてコピーが・・・。
最初ッから開き直ってるなり

しかしその反面、あの「ポケモン」の事件以来、アニメに対する規制が急に厳しくなったテレビ東京・・・
深夜アニメである「エクセルサーガ」においてもそれは例外ではなかったなり!例えば、原作で
激しく吐血・喀血してるハイアット、しかしTVでは大流血の承認ならず!口からツツ〜っと一本血筋、
ってのが精一杯!加えて、常人が服用すると重体に陥るほどのハイアットの劇薬的内服薬ネタも不可、
あと岩田の従兄である医者も、「特定の職業に対する偏見」とかでほとんど出せずetc、etc・・・そりゃ、
ナベシンならずとも「原作どおり」ってのはムリムリなり。ちなみに血についてはどおやってるかとゆ〜と、
トマトジュースを飲みながら激しく吐血
など、工夫してゴマかしてるなり。でも、
「誘拐されたハイアットが目印として落としていった錠剤を食べた 鳥の屍骸が一直線に累々と・・・」
な描写の代わりが
「転々と落ちている血が揮発、 有毒な気体となりポトポト落ちている鳥の屍骸」
・・・
それはもっとヤベえのでは?

だがしかし!これらの作り手のストレスはTV未放映・ビデオオンリーの第26話「やりすぎ」で爆発!
まずオープニングからしてエロ・流血・ポケモン事件以降禁止の光ビカビカ・動きチャカチャカ
(専門用語を知らねえなり)、本編に入ってスプラッタ・問題発言・児童虐待・下品ソング・ロリコン
突然ナベシンの車が変形して飛行・当時のテレ東のイメージキャラ・テレ東ロボを撃破!
そして超大量出血(地球規模の)
・・・いやもう、この後に続くOVA「ぷにぷにぽえみい」同様のやりすぎっぷり。
おまけにエンディングの歌(通常は犬のメンチがワンワン歌って、同時通訳付き)までも特別版・・・
ああ、溜まってたなりなあナベシン
よかったなりな、スッキリしたなりや?なお、ナベシンの同人誌によると、「はれぶた」「エクセル」は
ナベシン感じるところの「気持ちいい」を集めた作品とのことで、以後の作品よりも本領発揮の快作なり。

しかし、ナベシンが己のノリを発揮した作品でのキャラのセリフまわしは実に面白さんなりな〜。(数例提示)

「野良犬にかまれたと思って死んでください!
「英語を習って10億人と友達になった残り30億とケンカしよう!
「Go to
ボクたち私たちの住吉は・・・」
「では、私たちの歌を聞いてください!耳で!

ああ!言い回し一つで面白さが倍増するなり!日本語って素的なり〜!
でも前半の台詞しかないのは、大滝よしえもんが録画したビデオの後半を新潟のひげが返してねえからなり!
3年も!!
一般命令!早急に発掘することを命ずるものなり!

さてまあこんなところで総統ちゃん命令第 5656号!
漫画がそのままアニメになっても面白くなるとは限らねえなり!
(かと言ってHELLSINGみたいなのも困りものなれど)
原作ファンも「これはこれ・それはそれ」の視点で作品を正当に評価すべし!
(ちなみに原作を知らないアメリカ人には好評らしいなり)
べしったらべし!!べし!

(注)でもナベシンとペドロは出てくるなり〜(笑)。

あと、「エクセルサーガ」のプロトタイプともいえる「ダイテンジ ン」ネタやアンドロイドの六本松一式&二式の
同時登場など、アニメから原作にフィードバックされたとおぼしき点 も見受けられたなりな


へっぽこ実験アニメーション・エクセルサーガ

脚本家たちのスタジオのサイト
原作者のサイト




敵も味方もみんなきちがいだ Part.1


「この悲劇が繰り返されないことを願って」

・・・と、ゆーのはゲーム「アドバンスド大戦略」のオープニングに出る言葉なり。でも同時にヒトラーの
演説も流れるなれど(笑)。やっかいな団体にイチャモンつけられねえための、予防策なりな。
これを見習って、わが軍も戦闘前に一言叫んで突撃なり!やかましい反戦団体もこれで文句がつけられ
ねえなりね!・・・え?そんな団体わが国にはない?とっくに総統ちゃんが根絶やしにした?・・・ははあ、
この前狙撃された時、その記憶の部分をやられたなりな。じゃ、特攻とか命じてもOK?え?もうやった?
最近のらごんの 間で、地雷抱えて敵戦車の前に身をなげるのが大流行?・・・あいつら、いくらほとんど
不死身とはいえ、なめとんのか戦争を!トレーズ閣下もおしゃってたように、悲劇と犠牲を乗り越えてこそ
戦争する甲斐があるというものなり!(注・そう言う総統ちゃんも、ものす ごい自然治癒力で蘇生します)
語り継がねばなるまい!特攻の狂気と悲劇を!(注・つい さっき特攻を提案したことを忘れています)
てなわけで今回は漫画及びOVA「ザ・コクピット/音速雷撃隊」を語るものなり!

アニメ版や現在刊行されてる単行本では、この作品「ザ・コクピット」のシリーズなれど、正確には
「戦場まんがシリーズ」の一編なり。「ザ・コクピット」は成年誌であるビッグコミック掲載のもの、
「戦場まんがシリーズ」は同時期の少年サンデー掲載作品。対象年齢が違うなり。早い話、エチい
シーンがあったらそれは「ザ・コクピット」・・・ぽっ(頬を赤らめる)。いやいや、どちらのシリーズも
「死ななくていい男たちが、やるだけのことをやってそれでも死んでいく」ハッピーエンドなどまずありえない
そんな戦争の現実のやるせなくもせつない物語なり。と言うと、なんか少女漫画や戦後日本の戦争映画
みたいな、戦場に征く恋人に「生きて還ってください」と涙、なんてシロモノではねえなり!正反対に
男くさすぎなり!

弟子である新谷かおる氏の、原作者・松本零士氏に対し
「先生はいつも『男とは、男とは』と言うけど、一言で言うと男とは何で すか?」との問いに対し
即答、「首 まで泥につかりながら、それでも星空を見上げようとする心だ!」
(ちょっと不正確なれど、こんな感じ)

特に日本兵のキャラは、カッコいいドイツ兵やアメリカ兵に比べチビ・短足・ガニマタ・出っ歯・近視の
ちっこい目玉、と、描き方からして同じ人類とは思えないようなカッコ悪さなり。常に補給に苦しみ、
敵の圧倒的な物量に苦戦し、バタバタと仲間が死に逝く中、それでも生きていかねばならぬため、
歯をくいしばり、畜生、畜生とくやしがり、何かを成し遂げながらも散っていく・・・そんなんばっかし。

(以下ネタバレ)

「音速雷撃隊」の主人公・野上(原 作では野中)少尉は顔は傷だらけなれど、他の日本兵に比べれば
全然マシな顔なり。(声はヒイロだし)もとロケットを研究する技師で、いつかは月へ行くこと夢見ていた
彼は、皮肉にも今はロケット推進人間爆弾・桜花(米 軍コードネーム・BAKA)の特攻隊員。しかし、
最初の出撃で桜花を搭載した一式陸攻の編隊は、敵空母機動部隊の艦載機の迎撃で全滅、野上は
一式の乗員によってパラシュートで脱出させられ、「必死」の特攻隊員の身で皮肉にも生還するなり。
次の出撃で彼を運ぶ山岡中尉以下、一式のクルーたちと酒を酌み交わす野上。
「俺たち皆、おかしくなっとるのとちがうかしら?」
「必ず死ぬ人間を運ぶんだ・・・仕方ないよ」
「決死の覚悟で戦うのと『必死』はちゃいまっせ!」(注 2)
「この戦争で死んだ若いのが、あと30年生きてたら、いろんな事をやったんだろうなあ」

一方、先の戦闘でのガンカメラの写真を分析したアメリカ軍は、それが魚雷ではなくロケット特攻機で
あることを知り、愕然。「・・・きちがいめ」(注3)イ カれたジャップどもに対し怒りもあらわに。

翌日、再び編隊を組み敵機動部隊を目指す攻撃隊。しかし、護衛の戦闘機は一部が航続距離の
短い局地戦闘機・紫電。彼らは途中で引き返さないと帰還できない・・・しかし、引き返し地点を
過ぎても、指揮官の命令を無視し、護衛を続ける紫電隊・・・「すまんのお。」
死ぬ為の者を運ぶ決死の者を守るべく、必死を決めた者・・・これは英雄的なりや、それとも皆狂ってるなりや?

そして前日同様、壊滅してゆく攻撃隊。山岡中尉の機も一機のグラマンに追尾され、ついに火をふく!
「俺を切り離せ!身軽になるんだ!」「まだまだ飛べるぜよ!」
あと一撃でお終い、というところで、前日の護衛に失敗した男の零戦がグラマンに体当たり!
そして、遂に眼前に現れる機動部隊!「ありがとう、もう平気だ。」・・・桜花、発進!
「行った行った〜!あいつめ、ロケットを全部点火していきおった〜!」燃え尽きる陸攻。
対空砲火をものともせず、一直線に正規空母に突入する野上!
「奴は音速を超えてきた!音の方が後から来た!」(注4)
そこに緊急入電・・・「たった今、広島に原爆が投下されました。」
「おれたちもきちがいか・・・敵も味方も、みんなきちがいだ。」注5)

う〜ん、泣けるなり、救いも何もねえなり。「死ななくてもいい男たちが、それでも死んでいく」・・・
あ、ガンダムだと「0080」のラストがこの感覚に近かったなりな。でも、それが戦争。

まあ、原作はこの当時にしてはかなり兵器考証的に優れてた漫画なれど、今見ると間違いだらけなり。
これは以前語った望月三起也作品もそうなれど、「戦争映画漫画」というべきなりな。ドキュメント的な
小林源文戦争劇画以降とは違うなり。ドラマ性やケレン味がリアルさより優先するタイプなり。
したがって、このへんを間違えて不当に低く評価してはいかんなり。
さて次回はこのへんについて語るものなり!待つべしったらべし!

(注1)ところでこのシーン、原作では一式陸攻のクルーの階級が「一 水」(一等水兵)とかがいるのに、
アニメでは「一飛曹」(一等飛行兵曹=陸軍だと軍曹)など全員下士官以 上。どーゆーワケか、
戦後の戦争漫画では「二飛兵」など、飛行機乗りの兵卒の階級の存在が知 られてないようで
サッパリ出てこねえなり。まあ、兵卒で戦闘機に乗ってるなんてのは、日 本海軍くらいのものなりねえ。
爆撃機の機銃手ならまだしも、一人乗りの機体をあずかるのは米軍は士 官、他の国でも下士官
以上なのが普通なり。もちろん日本海軍でも三等飛行兵(陸軍の二等兵) なんてのは普通零戦に
乗ってねえなれど、上等飛行兵くらいだとホントに乗ってるのがいたな り・・・閑話休題。

(注2)アニメ版になってから加えられた台詞。これのもとになったと思 われるのは、撃墜王
坂井三郎の著書からと推測。また、原作で「これを作った技師はきっと悲 しかったに違いない」が
「設計させられた・・・」に変更。実際、桜花は上からの命令ではなく一 士官の持ち込み企画なり。
あと、冒頭撃墜される偵察機がドーントレスからより正しくヘルダイバー に変更。

(注3)まあ当然とゆーべきか、「きちがい」はアニメだと「イカれ てる」「クレージーだ」に変更。
でも絵コンテの段階で「クレージージャップ、とどめだ」なんてのも あったなれどやはり修正。

(注4)そりゃ無理。 (注5)もちろんアニメでは修正。あと、原 爆開発は機密で知られてねえのでは?


「音速雷撃隊」

原作は、現在発売中の小学館文庫版
「ザ・コクピット」2巻で読めるなり。




 敵も味方もみんなきちがいだ Part.2

(続きなり)

さて「ザ・コクピット」「戦場まんがシリーズ」は当初少年サンデーコミックスとして単行本化されたなり。
(1974〜1980年のこと)特に最初の4冊は傑作が多いなり。このシリーズは、それ以前の戦争漫 画と
大きく異なり、とにかくほとんどが主役たちの死やアンハッピーエンドに終わることが多かったなり。
それまでは昔のTVシリーズ「コンバット」やハリウッドの戦争映画、イタリアの「マカロニコンバッ ト」
(マカロニウェスタンのように低予算で濫造されたB級戦争映画)の影響をうけたアクション優先か
メロドラマ的な泣かせを優先したようなものが多く、これらの漫画のように空しい結末を迎える物は
あんましなかったなり。また、それ以前の漫画に比べ、描かれる兵器のリアリティーが段違いだった
こともあるなりな。例えば「メコンの落日」のビルマで戦うアメリカ軍のP51はB型、「成層圏戦闘機」
「ベルリンの黒騎士」などでの本土空襲 の爆撃機についてくるのはD型。こんな戦線と時期による
型の違いをきちんとこだわった戦争漫画はほぼ皆無だったなりな。(他にメカニックにこだわりを見せた
作家は、「サブマリン707」の小沢さとるくらいなり。望月三起也はアクションとギミック最優先)

ただし、これらには「当時としてはかなり」という一言が付くなり。現在の考証レベルから見ると
ムチャクチャ
な部分も多々見られるなり。例えば、やはりアニメになった「成層圏気流」で、主人公が当初乗る
フォッケウルフ戦闘機が、新型スピットファイア戦闘機に対し高々度性能が劣り、苦戦するなれど
「グリフォンエンジンの、翼短を切ったヤツ」
といってるのがまず大間違い。空気の薄い高々度で、なぜに翼面積を小さくするような改造?
しかもグリフォンエンジンは、それまでのマーリンエンジンに比べ低空性能が良くなってるもの・・・
正反対なり!しかも、なぜに1944年 にドイツ国内に、しかも夜間に後続距離の短い昼間戦闘機の
スピットが、しかも3機編隊(その4年前はそれで正解なれど、この時期はもうドイツ軍と同じ2機)
でやってくるなりや?つまり、考証が大きくまちがっており(しかも、リアルタイムでこの単行本を
読んだ当時の大滝よしえもんでさえ、すぐに気づいたレベルのミス)それが話の進行を成り立たなく
してしまうものだったりするから困るなりなあ。特に、「零 距離射撃88」においてそれが顕著。

(ネタバレなあらすじ)
冒頭、ジャングル上空を飛ぶイギリスのモスキート爆撃機の2機編隊。その一機が高射砲の直撃で
吹き飛ぶ!「88ミリだ!この高度まで正確に撃ってこれるのは88ミリだけだ!」アフリカ戦線での
経験から、下の高射砲がドイツ軍の使う88ミリと見抜く僚機のパイロット。しかし、ここは1944年 の
ビルマ、下にいるのは日本軍なのだ!その日本軍は今、補給の途絶えたインパール作戦の失敗で
悲惨な後退戦を余儀なくされていたなり。そんな中出会った一握りの歩兵と乗車を失った戦車兵。
彼らは砲手の全滅した高射砲を発見する。九九式 8センチ(88ミリ)高射砲・・・中国軍がドイツから
買ったものを捕獲、これをコピー生産した物なり。仲間の仇をとりたい戦車兵は、この砲で敵戦車を
撃とうと考え、歩兵たちを(砲兵たちの残した)睡眠薬で眠らせ後送してもらい、ただ一人敵を待つ。
照明弾を上げるM4シャーマンの戦車長・・・目前に88ミリ砲が!零距離から放たれた高初速の
砲弾が、シャーマンをブチぬく!・・・満足した戦車兵を英軍コマンドの銃剣、銃弾が貫くが、
倒れながらも彼は砲弾の信管を叩き、コマンドと砲をまきこんで壮絶に爆死する・・・

という話なれど、これが野戦高射砲Flak36・・・で、これが九九式高射砲・・・
全然別物なり
つうか、九九式は8.8cmSKC/30海軍砲のコピーで、陣地固定式なり。つまり、「ドイツの88 ミリ」という
断片的な事実から、実物の写真を見ずにタミヤのプラモを見ながら描いちまったなりな。ついでに
言うと、敵であるM4シャーマンも当時タミヤがキット化していた「イージーエイト」なれど、この当時 の
英軍が装備していたタイプではないし、それどころかインパールで使っていたのはM3リー/グラント
だったなり・・・そう、砲も戦車も考証的にありえず、特に88ミリの設定が話の構成上重要ゆえ、
冒頭と最期のモスキートパイロットの言葉も「何ボケてんだ?お前」な感じになってしまうなり。

これが「架空の新型高射砲」とかならまだよかったなりなあ・・・しかし、前にも語ったように、これは
「漫画」として見る限りは大変面白いなり〜。現代のミリタリードキュメント的な劇画といっしょに
考えること自体間違いなり。そして、登場する兵器のペンタッチ・・・特に飛行機は生物的で、
被弾した穴からまるで血液のように油を噴出すなり!中に何も機械がない空洞の部分まで(笑)
・・・だが、それがいい(前田慶次っぽ く)。

しかしこのシリーズ、ハッキリ言って後半次第につまらなくなっていくなりなあ。「重弾道シリーズ」
「HARD METALシリーズ」などの後継シリーズも、どんなエピソードがあったかさっぱり記憶にねえ
つまんなさなり。ムダにコマ割が大きく、あまり盛り上がらず、なんかとりあえず死ぬっつう感じ?
初期の「ちくしょう、ちくしょう」って感じの日本軍の歯のくいしばりギリギリな怨念や、ドイツ兵の
滅び行く中でも、只ただ義務を果たしながら消えていくプロフェッショナルの仕事ぶり・・・
とかが感じられねえのなりな。「やりてえ事がね えなら描くな!」と宮崎監督っぽく思うなり。

しかし・・・そんな中、おそらく松本先生本人はほとんどペンを入れてないであろう駄作
「断層回路」(意味不明)は、紙一重突 破して実に印象に残る怪作になってるなり!
これ、もとパイロット同士の思い出話がもとで、間違って入ってしまった同伴
喫茶(注)の暗闇の中、周りを巻き込んでの大喧嘩になってしまうバカ話!
ほとんど見開きと1ページまるごと使う、空と飛行機しか描かれてない回想シーンと
真っ暗でほとんど人物も背景も見えない現代のシーン。ああ、ホントに時間がなかったなりなあ
としか言いようがないなれど、闇の中ラストの激しくコップや皿、備品だけが飛び交う
アシスタントが大変とゆーか、唐沢なおき風の「実験作」になってて結構好きなり〜!

てなわけで今回の総統ちゃん命令第5814号!
ハングリーでなければ、つらい時代の怨念がなければ、戦場漫画シリーズは描かんでよし!
その他シリーズの新作も、これ以上の失望をかつてのファンに与えるべからず!
空きっ腹にて挑むべし!べしったらべし!!べし!

(注)わざと暗くした店内でアベックがいちゃいちゃできるエチい喫 茶店なり・・・ポッ。

しかし、コンバットフライトシミュレーター3のイラストはひでえな り。構図がナニだし、後ろに
とってつけたようなHo229がどう見ても他人が描いたタッチな り。なめとんのか!


「ザ・コクピット」「戦場まんがシリーズ」








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