「ウドのうどんは苦い Part.3」


(陸軍戦術研究所の会議の続き)

「か、閣ァッ下!カン・ユーであります」

・・・とゆ〜のは「クメン編」レギュラー、陰の主役?傭兵部隊アッセンブルEx-10のAT部隊長
カン・ユー大尉のセリフなり。このおっさん、ATパイロットとしての腕はなかなかのものなれど、
上に弱く下に強く、卑怯で姑息で粘着質、ことあるごとにキリコを疑って尋問したりするなり。
演ずるは「ガンダム」ランバ・ラル大尉でおなじみの広瀬正志氏。ボトムズの前の「ダグラム」
ではゲリラを裏切ったインテリくずれ、デスタン(最後、ラコック弁務官を発作的に暗殺して発狂)
「レイズナー」「オレは人殺しがだぁい好きなんだァ!!」でおなじみ・最狂殺人鬼軍人
ゴステロ中尉、続いてビデオ版のボトムズ「ビッグバトル」の既知外パーフェクトソルジャー・
ニーヴァ、と、なんか年々既知外役がグレードアップしていってるなりなあ(笑)。そういや
「ミスター味っ子」「真・ゲッターロボ」でのオヤジキャラもやっぱイカれていたなり。まともなのは
「ダイ・ガード」の課長くらいなり。そういや、こないだうちに軍事顧問に来ていた傭精分隊の
ハイ・ホー少佐もあんな声だったなりな・・・きっとあいつもヤベえキャラなり。え?総統ちゃんの
声は「オノデン坊や」みたい??・・・失敬な!そんなにキンキン声ではないなり!
(ものすげえキンキン声で絶叫)

・・・カン・ユー大尉の話題にもどるなり。
このおっさんのインパクトは強烈だったらしく、総統ちゃんに限らず注目する人は意外と多いなり。
以前コミケで「V20」なる同人誌が出ていたなり。これ、以前ASCI Iから出ていたガンダム専門誌
「G20」の徹底的なパロディー(半端ではない、商業誌レベルの完成度)で、2号のクランプ中尉
(ラルの副官)のアップが載った表紙風にカン・ユーが描かれていて、しかも描いたのが放映当時
コミックボンボンでボトムズのコミカライズを担当したのなかみのる先生。(G20での「冒険王」版
ガンダム担当の岡崎優先生へのインタビューの向こうをはって同じことをやってたなり。(しかも
岡崎先生もボトムズ描いてるのでいっしょに)巻頭からカン・ユー特集で、そのイカれっぷりを
たっぷり解説していてくれて、カン・ユー大好きっ子必携のアイテムなりよ(笑)!!
あ、そういやタカラから1/35スケールでEx-10の主力機ダイビングビートルのプラモが出てる
なれど、付属のフィギュアがカン・ユーなり!!(爆笑)いや普通、キリコの同僚の
ポタリアかキ・デーラが付くだろ、と思うなれど、これで正解!と断ずるものなり。決定!!

まあボトムズには他に双子のオカマ科学者・アロンとグランなんてのも登場するなれど、
それよりちゃんと名前の付いた女性キャラがものすげえ少ないなりな(笑)。高橋監督作品の
伝統でおっさんばっかし。特に、女AT乗りはパーフェクト・ソルジャーであるフィアナだけ。
いや女の戦闘員自体、ほとんど出ないというものすげえ硬派ぶりッス!ウッス!なり。
なにせATは標準で装甲20mm以下、という機関砲で簡単に打ち抜かれる防御力しかない
サンライズ作品の軍用ロボの中ではガサラキのTA(タクティカルアーマー=戦術甲冑)と
並ぶ最弱ロボなり。すなわち、これに乗って生き残るために必要なのは、機体の性能より
戦術と乗員の腕に全てかかっているのであり、「たまたま乗り込んだ新兵器で敵を一蹴」
なんて不可能。う〜ん、子供が安易に夢想する「乗れば自分をヒーローにしてくれる」
メカなどでは全然ないなり。むしろ「鋼鉄の棺桶」。だがしかし!そこにシビれる!
あこがれるゥ!ストイック!渋み!大人の道具!頼るものは己の腕!それこそが
息の長い固定ファンをつかみ、ATをモビルスーツに次ぐプラモのロングセラーにしている
要因なりな。いいとこPS専用機やターボカスタムのような、安定性を犠牲にして機動性を
高めた競争機のようなピーキーな機体・・・ふさわしい腕を持たぬ限りは走らせることすら
できない・・・くらいしか特別仕様の機体がなく、たとえイプシロンのストライクドッグのような
専用機でも、量産機の機関砲であっさり装甲を打ち抜かれてしまうなり。さあ困った、
ではどうしたら生き残れるのか?・・・モビルスーツと異なり、大きさから出力・重量の
制限の大きいATでいかに生き抜くか?それも模索すること自体がまた楽しいなり。
でもねえ、あの小説みてえな「超兵器的装甲騎兵」が登場する物もあってトホホホホ・・・

ムム!大滝よしえもんからの電波受信!!
「青の騎士」シリーズは、最後の「絶叫の騎士」を一読して即全部捨てたザマス(怒)」

・・・ムムウ、よっぽど腹に据えかねたみたいなりなあ(笑)。
でも30年後を描いた「赫奕たる異端」のため、「青の騎士」後半の世界観は
結果、無かったことになったのでまことにおめでたい話なり(大笑)。

さてさて、あとボトムズのゲームについて語るなり。昔からボードゲームやRPGはあった
なれど、ATを操作しての本格的ビデオゲームはスーファミのころからなりな。その後
プレステの「青の騎士」があっていよいよ本編をゲーム化(TVのストーリーに沿って
ポリゴンのスコープドッグを操作して戦うアクションシューティング)なれど、どえらく
難易度が高く1面から大苦戦なり。でも、続く「ライトニングスラッシュ」はそう悪くない
なりよ。ちと大味なれど。いやいや、本編第一話に登場する秘密結社幹部たちの中で、
ルックスがフットー大佐とかぶってるせいか以後出番なしだったトガル中佐が、
PSの廉価版・FSの開発の指揮官として登場しているのが感動的だったなり(笑)!

ムウ?また生霊電波受信せり。
「上のリンク先では『スラッシュドッグ』のデュアルモデルの付いた限定版について
『俺は6000円で購入したが、ここらが底値だと思うぞ』とあるけど、私は新品を
2980円で入手したザマス!!買った!勝った!地球連邦バンザ〜イ!!」

・・・あっそう。
えー、こんなところで今週はおしまい。ボトムズもシリーズが長いので語るべきことは
まだまだ残っているなれど、後々補完することにして一旦終了とするなり。
では恒例・総統ちゃん命令第2637号!
田宮俊作社長は無駄な抵抗を止めて、おとなしくATのキットを発売すべし!
べしったらべし!!べし!


「装甲騎兵ボトムズ」

ボトムズ壁新聞
だいぶ前から更新の止まってるサイトなれど、"VOTOMSinUSA"の英語での
予告編ナレーションが興味深いなり。「キリコの飲むウドのコーヒーは苦い」
"Chirico drinks, and the coffee of Uoodo is bitter indeed."とか、まんまなり。



「ホマイリ〜!」

(帝国ニュータイプ研究所開設時における発言)

少数精鋭をモットーとする・・・ってゆ〜か、そもそも数が足りないワータイガー軍なれど
個体戦力強化のため、精神的能力の新たなる飛躍を目指し「ニタ研」を設立したなり。
そんでもって、親衛隊から素質のある鋭敏な感覚を持つ子供を集めてみたなれど、
彼らに共通した特徴として「笑い」の基準が普通と違うと気が付いたなり。特に、彼らに
人気が高いマンガだったのが「GOLDEN LUCKY」。近作では「えの素」でおなじみの
榎本俊二作品。総統ちゃん、7歳ゆえリアルタイムで読んでないので、今から読むなり。
え〜っと
「俺はかまくらだ〜!!」「ハーモニー母さん」「お待たせしました マッサージ軍団です」
「カンテンマ〜ン!!」「おどろきごっこは我々のものだ!!」「ニヤリ」「そっちはガケだー」
「とっくに死んでいるのに誰も気がつかない」「風船のようにはらした顔って知ってるかい?」
「ホマイリー」「オーケーオーケー」「行け!!ティアマンテサイプル」「ビーム再開!!」「ケオー」
「うんこだうんこだ」「自爆ー」「来週は地底人だぞ!!」「ほめられ死」「うさでもはらすか」
「・・・に、そっくりのうんこだわ!」「僕たち今日から音痴です」「人殺しをやめるために人を殺す」
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・き、既知外なり〜ッ!!

あ、いやいや今のはほめ言葉なり。
昭和のギャグ漫画の傑作として以前「マカロニほうれん荘」をとりあげたなれど、あの作品は
音楽に例えるならば、それまでの赤塚不二夫系「ジャズ」漫画に対しまさに「ロック」であり、
ギャグのスピードとリズムが飛躍的に加速、意味の無い感覚的なセリフわけのわからないファッション
などの、作者から発信される「電波」も爆発的に強化されたなり。(この手のギャグは極めて感覚的ゆえ、
物事にいちいち意味や教訓を求めるタイプの人には向かないなり)ラジオのコーナーに例えると、
「電気グルーヴのオールナイトニッポン」の「平成新造語」や、「伊集院光・深夜の馬鹿力」の「三行革命」
に近い感覚か。言葉の組み合わせによる感覚のおかしさ、目にうかぶ既知外な状況という点では
「電波歌」も同様なり。こういった「一部に熱狂的に支持される反面、この手のノリがダメな人には
全くダメな」感覚が極限に来てるのがこの「ゴールデンラッキー」なりな。

いや、何がすごいかって、これが週間連載で7年近くもやってる作品だということなり!
(最初、読みきりがスピリッツの「相原賞」に入選したが、連載はモーニングで)
2年目をピークに壊れていく既知外ギャグは多いなれど、最後まで作画レベルを保って
(しかもラストの作者の頭が割れて、大量のキャラクターが7ページにわたって飛び出すシーンは圧巻の一言)
続いたのは、全く恐るべき偉業なり。実際、既知外具合がこれより勝る4コマ作品は他にあるやもしれぬ
なれど、狂気をコントロールして壊れるギリギリのところまで何年もオーバードライヴさせるのは
既知外でなくその紙一重・・・天才の仕事なり。(実際、後半原稿を落としたりして苦闘しているのは
想像できるなれど、絵にそれが表れないところが真のプロなり)総員、最敬礼!

ムム!大滝よしえもんからの生霊電波が来たので同時通訳するなり。
シュール新感覚4コマ・・・「起承転結」というお約束を崩壊させた作品を流行させた最初の
作家はいがらしみきお先生なり。特に、「ぼのぼの」連載による復帰前に三年ほど休筆していた
ことがあったなれど、休筆直前のギャグの壊し方は当時としては大変革新的なものであり、
ギャグの「麻薬化」としかいいようがないなり。(コミックスでいうと「ネ暗トピア」「あんたが悪い!」
の最後期)これは「ぼのぼの」連載当初と同時連載だった「BUGが出る」に引き継がれる感覚の
漫画だったなれど、もう少し一般にわかるマイルドな味付けになったその後に続く者・・・
吉田戦車、中川いさみ、朝倉世界一・・・といった90年代初頭に流行したタイプの作家の
台頭で引き継がれるなり。しかし、この中でズバぬけて「キれて」いたのが榎本俊二、
しかも他の「癒し系」などと誤解される向きのある作品と違い、エロ・グロ・バイオレンスも
辞さない(最初やらないといってたくせにやりほうだい)の過激さだったなり。

そして現在、「えの素」でいちおうストーリーのあるギャグ漫画になったなれど、下品さは
さらに強化改造新型化されてえらいことになってるなり。流石に作者がもたなくなってる
感じで、現在隔週連載な感じなのは悲しいなれど。でも、作中の嘔吐する時の効果音
「ロッパー」は、「ゲ〜」に代わる、新たなるゲロ音の定番である!とこれを推薦するものなり!
(追記:しかしやはり連載が跳びとびになり、力尽きぎみに200回で連載終了)

総統ちゃん命令第3001号!
榎本作品を文部省推薦図書に指定、児童に読ませ彼らの感覚を鋭敏にすべし!
べしったべし!!べし!


(こどもワータイガーたち、児童らしくうんこ・しっこ・ちんこネタ大好きなため大流行
・・・大丈夫か、ワータイガー帝国)

「GOLDEN LUCKY」


榎本俊二先生公式ファンサイト




「まままままァだダメよォ〜、狂っちゃァ!」

(帝国ニュータイプ研究所閉鎖における発言)

いや失敗しっぱい。感覚の鋭敏な子供を養成するはずが、神経質とゆ〜か、天才と紙一重とゆ〜か
単なる特殊学級みたいになってしまったなりな。このまま深刻な問題を抱えた子供をケアする
施設にするべし。考えてみたら、「ガンダム」に出てきたニュータイプや強化人間って、みんな
電波かヤク中みたいだったねりねえ。ヒステリー、キイキイ!ザマスよ、だれかみたく。
え?総統ちゃんの頭のところでビリビリいってる電波は問題ないのかって?問題ないなり!
これは川俣軍治いうところのニコニコ電波ゆえ、いい電波さんなり!
(一同、ちょっと退いてしまう)
ちなみに悪いのがメソメソ電波なれど、ゲラゲラ電波、とゆ〜かHAHAHAHA電波を常時受信中の
男・・・そう!「バットマン」の常連悪役・既知外のプリンス・ジョーカー大先生がいるなり!!
てなわけで、今回は「バットマン/ザ・キリングジョーク」!!

(ネタバレだらけなり)

アーカム療養所。ここは、精神異常の犯罪者たちを収容、治療する施設。世紀の既知外犯罪者
ジョーカーもここの常連なり。もっとも、バットマンの敵で変なコスプレしてる奴って、みんなここに
収容されるので、どいつもこいつも既知外なりな。で、ある日バットマンが話し合いに来るなり。
延々と繰り返される戦い>逮捕>収容>脱走>戦い・・・の繰り返しを止めたいなりな。
しかし、ジョーカーの手を掴んだバットマンの手に白い粉・・・メイクした偽者にすりかわっていたなり!
一方本物のジョーカー、つぶれた遊園地を手に入れ、ある実験?を考えるなり。この街で一番
既知外な自分に対し、一番理性的であるべき法の番人・ゴードン長官を追い詰めて既知外に
してみよう大実験〜!!ゴードン宅に押し入ったジョーカーは、娘のバーバラ(注1)に発砲!
ゴードンを誘拐、遊園地で雇った見世物小屋のフリークスたちに裸にひんむいたゴードンを
いたぶらせ、さらに傷を負って苦しむバーバラをも裸にした映像を観せ、精神的に追い詰めるなり。
"Don't get ee-ee-even,get mad!"

ここまで語ったのは「現代」のシーンなり。と、いうのはこれに並行して過去のジョーカー(注2)が
語られているなり。売れない、ウケないボードビリアンの「彼」は、身重の妻をかかえて生活苦。
とうとう金得るためギャングたちの誘いにのり、怪盗レッドフードを演ずることに。レストランで
打ち合わせ中、やってくる警官たち・・・しかし、それは貰った前金で買った哺乳瓶暖め器の
ショートによる感電で妻が死んでしまったことを伝えるものだったなり。しかし、金を貰った以上
もう悪事から抜けられない・・・。化学工場で警官隊に追い詰められ、仲間のギャングは射殺され、
バットマンに追い詰められた「彼」は工場廃液の中に転落・・・かろうじて廃液から這い上がった
「彼」が扮装の赤いフードをとり、水溜りに写った己の姿を見る。

緑の髪 白い肌 引きつった顔


ジョーカー爆誕!!

この過去と現在のシーンは同じアングルのカットを介して交互に描かれるなり。

すげえいいセンスなりねえ・・・ブライアン。ボーランドの作画最高!
ちなみに原作・アラン・ムーアの英国人コンビなり。

追い詰められ、発狂寸前のゴードンのもとに駆けつけるバットマン。格闘の末取り押さえられる
ジョーカー。そこでまた、冒頭の彼に対する語りかけを行おうとするバットマン・・・・・
こいつは俺よりイカれてらあ、と思ったのかジョーカー、ここで笑い話を一席。

(要約)
「深夜、既知外病院から二人の患者が脱走を試みた。建物と建物の間を飛び越え最期のジャンプ。
一人は難なくこなすが、もう一人が戸惑っている。先に成功した既知外が思いついた。
『この懐中電灯でビーム(梁と光線のダジャレ)を作ってやるから渡れ』
『てめえ、オレがイカれてるとでも思ってんのか?・・・半分渡ったところで消すつもりなんだろ!!』」

自分が芸人のくせに客より先に笑い出してしまうジョーカー。
つられて笑い出すバットマン。
降り始めた雨の中狂ったように笑い続ける二人。
パトカーのヘッドライトの光線が二人の間にかかっていた・・・。

うわ〜っ!かっちょいいなり〜!!語られた「彼」がジョーカーになってしまうまでのエピソード・・・
バットマンに追い詰められ工場廃液に落ちる、というのは50年代に語られたエピソードと同じなれど、
その前の悲劇的いきさつを加え、なぜジョーカーが既知外犯罪者になってしまったかを克明に描いてるなり。

てなワケで総統ちゃん命令第3331号!
ぜひとも日本語版を出すべし!そして映像化も大熱望なり!!
あとホライズン社のブライアン・ボーランド版ジョーカーのフィギュアおくれ〜!!
(独裁者なのに、あいかわらずセコい)
べしったらべし!!べし!


(注1)実際は血縁上姪にあたり、養女となった。実は二代目バットガール。しかし、この時の
傷で下半身不随になり、バットガールとしての活動は不可能になってしまうなり。

(注2)映画やアニメではジャック・ネイピアという本名なれど、原作では本名不詳なり。


「バットマン/ザ・キリングジョーク」

1988年作品

表紙のロゴ色は、版ごとに変えてあってコレクター泣かせなり








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